多種多様な美しさで歓迎 つばきまつりが開幕 世界の椿館・碁石で3月20日まで(別写真あり)
令和7年1月28日付 7面
大船渡市末崎町の世界の椿館・碁石で26日、第28回三陸・大船渡つばきまつりが開幕した。初日はぐずついた天候となったが、約600種700本が管理されている館内では約3割が咲き、多種多様な美しさで歓迎。食にちなんだ企画でも来場者をもてなし、にぎわいに包まれた。まつりは3月20日(木・祝)まで。(佐藤 壮)
市や市農協、市花き研究会、大船渡ツバキ協会などで構成する実行委員会(委員長・渕上清市長)が主催。開館直後から大船渡つばき娘が市民らを出迎え、花々の前で笑顔を交わした。
開会セレモニーでは渕上市長が「世界各国のツバキの共演が楽しめる。多くの皆さんに訪れてもらいたい」とあいさつ。伊藤力也市議会議長の祝辞に続き、関係者によるテープカットのほか、大船渡東高校太鼓部による迫力満点の演奏披露も行われた。
入り口前では、市食生活改善推進員団体連絡協議会が6年ぶりに椿油を使ったけんちん汁を提供。毎年好評を博している椿クレープの販売コーナーにも列ができた。
また、同町のシフォンケーキ工房「ごいしふぉん」は、シフォンスポンジの上に花をイメージした餡を添える体験コーナーを開設。子どもたちが自分だけの〝ツバキ〟を飾り付けた。
大船渡北小の嶋壮泰さん(1年)は「あんこをつけるのが楽しかった。椿館には初めて来たけど、いっぱい花が咲いていた」と話していた。
この日は大船渡東高による「椿を使った苔玉づくり体験」も開設。訪れた人々は館内を巡った後に、多彩な企画を楽しんでいた。
同館によると、現在は約200種類が開花。職員の梅澤大さん(49)は「例年よりも開花は早く、和種の多くが見頃を迎えている。令和4年に予定されていた全国椿サミットに合わせて剪定した木が良い状態になっているほか、今年は小さい花を見やすいように通路前に置いている」と管理への手応えを語る。館内でコスプレ写真撮影会が予定されている2月23日(日)前後が、見頃のピークになるという。
期間中は毎日、写真映えスポットを各地に配置。椿苗・椿グッズ販売、館内に隠れているおおふなトンの数を探す景品付きのゲームや、人気椿投票を行う。
3月20日まで受け付けるフォトコンテストは「あなたにとっての最優秀つばきin大船渡」がテーマ。つばきまつりでの風景や関連行事など〝思い出〟を受け付ける。1人3作品まで応募できる。
期間中、2月10日(月)と25日(火)、3月10日(月)は休館。開館時間は午前9時~午後5時で、イベントは同2時まで。
入館料は高校生以上が1人500円で、小中学生は1人300円。一般の博物館共通入館料は600円。
今月20日発行の市広報には、椿館と市立博物館の共通無料入館券が付いている。つばきまつり期間中、家族1回利用分の入館料が無料になる。