大船渡の4組が決勝へ 全国の小学生対象のロボット相撲大会 プログラミング工夫重ね
令和7年1月29日付 6面

プログラミングロボット「Proro(プロロ)」を使用した児童向けロボット相撲大会の予選に大船渡DX推進協議会(川原夕輝会長)から出場した大船渡市内の小学生チーム4組が、2月13日(木)に行われる決勝大会に進むことになった。メンバーは休日などに盛町の大船渡テレワークセンターに集まり、切磋琢磨している。
プロロは、同センター内にも拠点を構える富士ソフト㈱(本社・神奈川県横浜市)製のプログラミングロボット。手のひらサイズで、組み立てなしで動かせるほか、専用アプリを用いてパズルのようなブロックを組み合わせて指令を送る。大会は全国の小学生が対象で、プロロを販売している㈱アミテン(同・静岡県浜松市)が主催している。
決勝大会に進むのは、末崎小チームの冨田高雅さん(6年)と冨田雅翔さん(4年)、猪川小チームの村上直太郎さん(6年)と川原煌生さん(3年)、盛小・日頃市小チームの竹花悠登さん(5年)と佐藤慶祐さん(3年)、赤崎小・立根小チームの山口佳祐さん(6年)と山下蒼史さん(1年)の計4組。
予選大会は今月9、10日にウェブ会議形式で行われ、19チームが出場した。3台一組による団体戦で、それぞれ1番勝負。2勝以上すると勝利となる。事前にプログラミングと立ち合いの位置を送信し、事務局が設けたスタジオ内の土俵でぶつかり合った。
トーナメント戦の結果、盛小・日頃市小チームが優勝。猪川小チームが3位となり、末崎小チームと赤崎小・立根小チームが準々決勝まで進出した。いずれも8強以上の成績を収め、決勝大会進出を決めた。
予選大会を制した盛小・日頃市小チームは、立ち合いから激しくぶつかるだけでなく、回転することで相手の攻撃をかわすなど防御にも気を配りながら工夫を重ねた。竹花さんと佐藤さんは「予選1位はうれしい」と語り、さらなる飛躍を誓う。
決勝大会も本番前にプログラミングデータなどを送るため、どのような動きを指示するかを考える〝戦い〟はすでに始まっている。休日の25日も児童たちが集まり、予選大会の映像やノートパソコン、ロボットを熱心に見つめながら、知恵をしぼっていた。
富士ソフト㈱大船渡テレワーク室の照井雄太さん(39)は「昨年10月に大船渡市内で行われた大会(個人戦)にも参加するなど、ITに興味がある児童たちで、今後が楽しみ。プログラミングを教える地域住民のサポートも大きい」と話し、活躍に期待を込める。