気仙を盛り上げよう 高校1年有志4人がボランティア団体発足 陸前高田で結団式 藻谷さん(日本総研)がエール
令和7年2月11日付 7面

気仙地区の高校1年生有志4人が9日、地域活性化に寄与しようと、ボランティア団体「気仙地区広域学生奉仕団」を発足させた。メンバーからの依頼を受け、㈱日本総合研究所(本社・東京)主席研究員で、陸前高田市政策アドバイザーの藻谷浩介さんが出席し、高校生にエールを送った。気仙3市町にある4高校から仲間を募り、活動を展開していく。(高橋 信)
メンバーは、住田高の金野恵人さん=陸前高田市米崎町、長谷川創一さん=同横田町、湯浅晧埜さん=大船渡市盛町、大船渡高の岩﨑幸太郎さん=陸前高田市小友町=の4人。
9日に高田町の陸前高田まちづくり協働センター事務所で結団式が行われ、メンバー3人のほか、同センターや市社会福祉協議会の職員、藻谷さんが出席した。
藻谷さんは、平成合併前の全3200市町村、海外130カ国超を自費で訪ね、地域振興や人口成熟問題、観光振興などについて研究している。昨年11月、陸前高田市で開かれたシンポジウム(陸前高田青年会議所主催)で講演した際に面識を持った奉仕団メンバーから、結団式参加の依頼を受け、熱意に応えて無償で駆けつけた。
議事では、結団の目的・目標、活動計画などを協議。ボランティア活動への参加、役割分担、メンバーの募集、名刺の作成などについて話し合った。
終了後、藻谷さんが講話。PR用の短編動画も撮り、「高校生の時にボランティア活動をしようなんて思いもしなかった。活動を応援してほしいし、希望する高校生は参加してほしい。私もこの素晴らしい気仙の取り組みを、機会があれば全国にアピールする」との藻谷さんのメッセージも収録した。
長谷川さんは「地元である気仙地区が好き。活性化に向けて仲間と一緒に頑張っていきたい」と決意を込めた。
湯浅さんは「自分たちの活動を多くの人に知ってもらえるよう、SNSなどで情報発信したい」と意欲を語った。
団長に就いた金野さんは「震災からの復興へ変化している地域に追い風をかけて盛り上げるため立ち上げた。多くの人の協力をいただいて活動していきたい」と話した。
入会などの問い合わせは、金野団長(メールkeimorovsolensky1991@gmail.com)へ。