スマホで手軽な手続きを 確定申告書の作成会場開設 大船渡税務署 3月17日 まで
令和7年2月18日付 1面

所得税などの令和6年分確定申告受け付けがスタートした17日、大船渡市盛町の大船渡税務署(小田桐尚署長)に申告書作成会場が開設された。同署ではスマートフォンとマイナンバーカードを使って手軽にできる電子申告を推進しており、会場では来署者らが職員に教わりながら手続きに当たった。会場は3月17日(月)まで開設しており、作成の際は早めの利用を呼びかけている。
確定申告は、1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得金額と、それに対する税額を計算して申告し、納税額を確定するもの。個人事業主や農業・漁業を営む人、地代・家賃収入がある人、土地建物等を売却した人などのほか、サラリーマンでも年収が2000万円を超える人などは申告しなければならない。
同署では毎年、申告期間中に申告書作成会場を開設。近年は感染症予防や混雑を避けるために入場整理券を配布しているほか、スマホ、パソコンなどで自宅から手続きが可能な電子申告を推進している。
初日は、整理券の配布開始時間となる午前8時30分前から約20人の希望者らが列を作り、1時間ほどで午前中分の発券が終了。9時の開場後は整理券に表示された時間に市民らが来署し、手持ちのスマホで申告書を作り、職員に確認をしてもらいながら送信を済ませた。
同署では、スマホやパソコンなどによる自宅からの申告を推奨。国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、画面の案内に沿って金額などを入力すると申告書の作成、国税電子申告・納税システム(e─Tax)による送信ができる。送信には、マイナンバーカードか、同署が発行するIDとパスワードが必要。
入力画面は今年1月から操作しやすくなり、給与の源泉徴収票はスマホのカメラ機能で読み取り可能。マイナンバーカードを使うと、給与所得や公的年金等の源泉徴収票、医療費、ふるさと納税、社会保険といった申告書が自動入力される。
申告と納付の期限は、所得税および復興特別所得税、贈与税が3月17日まで、個人事業者の消費税および地方消費税が同31日(月)まで。振替納税の振替日は、所得税および復興特別所得税が4月23日(水)、個人事業者の消費税および地方消費税は同30日(水)となっている。 大船渡署の会場開設時間は、平日の午前9時~午後5時。整理券の配布時間は開設日の午前8時30分~午後4時で、希望日の10日前からはソーシャルネットワークサービス・LINE(ライン)で予約(別掲QRコード)が可能。
小田桐署長は「スマホとマイナンバードを使い、自宅から簡単にできる申告を推進している。毎年、最終日が近づくと混雑が予想されるので、できるだけ2月中の来署をお願いしたい」と呼びかけている。