新生「大船渡中」が開校 大船渡、末崎両中が新設統合 校訓「心」のもと発展誓う(別写真あり)
令和7年4月5日付 1面

大船渡市の旧大船渡中学校と末崎中学校が統合した新生「大船渡中学校」(和賀真樹校長)の開校式は4日、同校体育館で挙行された。出席した生徒や教職員、地域の関係者らが、新設校の船出を祝福。生徒らは、閉校した2校の「黒潮魂」「末中魂」を受け継ぐ新たな校訓「心」のもと、それぞれの学校で培った力を生かし、自分たちの手で一から歴史を創り、発展させていくことを誓った。(菅野弘大)
市主催の式典には、2、3年生126人と教職員、来賓ら約160人が出席。渕上清市長が「大船渡、末崎両中学校の歴史を継承し、ここに大船渡市立大船渡中学校の開校を宣言する」と述べ、小松伸也教育長から和賀校長に真新しい校旗が授与された。
渕上市長は「記念すべき新設・大船渡中学校の初めての生徒として切磋琢磨し、友情を深めながら、統合前のそれぞれの学校の素晴らしい伝統、文化を引き継ぎつつ、新たな学校の歴史を築いてほしい」と式辞。
和賀校長は、統合に向けて尽力した学校、PTA、地域の関係者らに感謝を示し、「新設校として新たな歴史の一歩を踏み出すにあたり、多くの方々から寄せられている期待の大きさと、われわれに課せられた責務の重さに身の引き締まる思い。旧大船渡中、末崎中がこの地で果たしてきた役割と、豊かな伝統、文化を継承、発展させ、新たな校風と歴史を築いていくために全力を尽くす」とあいさつした。
来賓代表の伊藤力也市議会議長のあいさつに続き、生徒代表の松岡孜馬さん(3年)が「新生大船渡中は、大船渡、末崎両中学校の歴史を受け継ぎ、全校185人の仲間とともに新たなスタートを切る。全校が団結し、個性を尊重しながら地域に愛される伝統を築く。生徒一人一人が『素晴らしい学校にできる』という自信を持っている。どうか温かく見守ってほしい」と真っすぐなまなざしで呼びかけた。
結びに、出席者全員で新たな校歌を斉唱。作詞・作曲を担った末崎町出身のシンガーソングライター・濱守栄子さんも来賓席から見守る中、「黒潮」や「碁石」といった大船渡、末崎両町にちなんだ歌詞で声を合わせ、「地平を拓く導きとなれ」と新たな歴史と伝統を創り、時代を切り開いていく強い決意を示した。
大船渡、末崎両中は、ともに昭和22年に開校。郷土芸能の継承や地元産業の体験など、古里の特色を生かした学びを展開し、平成23年の東日本大震災では校庭に仮設住宅が建設されるなど、地域の復興に大きな役割を果たした。先月22、23日にそれぞれ閉校式が行われ、ともに78年の長い校史に幕を下ろした。
新たな校訓は「心」。統合1年目となる本年度は、生徒会スローガン「開花~はじめの花を咲かせよう~」のもと、生徒自身のレベルを高める「Step up」、個性で学校や地域を彩る「Coloring Variation」、伝統となるものを創り、新生大船渡中の幕開けの第一歩とする「A first step」の三つの方針を掲げ、生徒らが活動に取り組んでいく。
新生大船渡中の入学式は7日(月)に行われる予定。新1年生59人を迎え、全校生徒185人での学校生活がスタートする。