まちなかに活気呼び込む 路上市「ほんまる茜市」開幕 毎週土曜に催し定着を

▲ 本丸公園通りを会場とする「ほんまる茜市」が始まった

 東日本大震災で壊滅的な被害を受け、再整備された中心市街地の出店事業者ら有志が企画した路上市「ほんまる茜市」(実行委主催)は5日、まちなか広場そばの本丸公園通りで開幕した。まちの顔である市中心部ににぎわいをもたらそうとのもので、昨年9月の試行を経て、本年度から4〜6月、9、10月の毎週土曜日に催して定着を図る。初日は地元内外の45店舗が出店し、活気が広がった。(高橋 信)

 

 同日は肌寒い風が吹いたが、青空に恵まれた。まちなか広場内の交流施設「ほんまるの家」前では午後3時の販売開始に先立ち、キックオフのセレモニーがあり、高田まちなか会の小笠原修会長が「5カ月間の長丁場となるが、みんなで楽しんでいこう」とあいさつした。
 出店者は歩行者天国として開放された路上で、ラーメン、お好み焼き、焼き物・揚げ物などのフードやスイーツ、クラフトビール、ワイン、地酒、ジュースなどを提供した。
 高田町の化粧品店「おとも」(出羽真紀店長)は、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手を広告起用する人気美容液を販売。女性らが次々と訪れ、同店による無料肌診断を受けた。
 大槌町の土手萌さん(28)は「子どもと一緒に広場に遊びに来たら、たまたまイベントが開催されていた。にぎやかで自然と楽しくなる。またいつか遊びに来たい」と楽しげだった。
 平成30年から昨年まで6年間、まちなか広場そばで青空市「ふくふく市」を開催した新沼浩美さん(63)=高田町=は、野菜や漬物などを販売。「お客さんと対面で会話でき、やはりこうしたイベントはいい。出店者の一人として応援していきたい」と話した。
 茜市は震災を経て生まれ変わった新市街地への定期的で、安定的な集客を促し、にぎわいを創出しようと、高田まちなか会有志が企画。6年度に実行委を発足させ、運営面の課題などを探るため、昨年9月に計4回、試験開催した。
 本年度は4、5月の春、5、6月の初夏、9、10月の秋の3期に分けて毎週土曜日に計21回開催する。時間は午後3時〜6時30分に固定し、認知度向上を図る。
 本年度から実行委にはまちなか会有志のほか、陸前高田まちづくり協働センター、市観光物産協会の役職員らが加わった。市民らとともにつくり上げるイベントとしようと、学生や一般の運営ボランティアも募っていく。
 実行委員長の橋詰真司さん(49)は「出店者も来場者もボランティアも巻き込み、みんなで作り上げていくイベントとなればいい。にぎわいあふれる高田町を築いていきたい」と見据える。