4連休中心に催し多彩 きょうからGW 気仙 大規模林野火災や花火中止の影響も
令和7年4月26日付 1面
きょう26日から、ゴールデンウイーク(GW)に入る。屋外で過ごしやすい時期になり、気仙各地で県内外からの観光客らを迎える定番イベントや、子ども向けの催しが計画されている。一方で、大船渡市大規模林野火災や三陸花火大会開催中止の影響も。日本気象協会による5月5日(月・祝)までの天気予報では、くもりや晴れの日が多く、まずまずの行楽日和が続きそうだ。
今年のGWは、4月中は飛び石連休となっているが、5月3日(土・祝)から4連休がある。気仙では、この連休に合わせてイベントが多く組まれている。
東日本大震災前からのGW定番イベントの一つ、大船渡碁石海岸観光まつりは3、4の両日、碁石海岸レストハウス前駐車場を主会場に催される。高校生や郷土芸能などによるステージイベントに加え、グルメ販売コーナーも充実を図る。
会場内には、市大規模林野火災の支援に向けた募金箱を設置する。両日は碁石海岸の穴通船が運航されるほか、世界の椿館・碁石と市立博物館が無料開放される。
大規模林野火災で甚大な被害を受けた綾里地区では、4月29日(火・祝)に「ライオン屋台」が計画されている。屋台形式の炊き出しやゲームイベントなどで、子どもたちをはじめ地域住民の笑顔や活気を呼び込む。
一方、5月5日の『こどもの日』に合わせ、立根町の県立福祉の里センターで毎年開催される「鯉のぼり子どものつどい」は見送りとなった。同施設での避難所運営が続く状況などを考慮。猪川町の天照御祖神社式年大祭も神事のみで、行列や余興奉納などは行われない。
陸前高田市では連休中、子ども向けのイベントが目立つ。中心市街地だけでなく、小友町の気仙大工左官伝承館では東日本大震災前から続く箱根こどもまつりが計画されている。
4日に予定していた三陸花火大会(実行委主催)は、資金不足を主要因に開催見送りが決定。これを受け、実行委とは別の組織が同日、大会の観覧会場の高田松原運動公園で代替イベントを開く。
施設リニューアルから1年を迎えた住田町上有住の滝観洞観光センターでは、3日からの3日間、「滝に鯉(恋)まつり」を開催。2日目には五葉山火縄銃鉄砲隊の演武・記念撮影会、3日目はこどもの日にちなみ、小学生以下の入洞が無料となる。
このほかにも、気仙内外では、県大会の出場権などをかけた子どもたちのスポーツ大会が組まれている。大規模林野火災の影響で気仙の公共施設は使えない時期が続いたが、現在は避難所となっている施設を除き、通常通りに戻った。熱戦が期待される。
新型コロナウイルスの影響は収束したものの、原材料高騰などが続き、地域経済は停滞気味。帰省客を含めた地元外からの来訪者による消費、店舗利用にも期待が集まる。
活性化につながる新たな取り組みとして、大船渡市ではオートバイでの来訪者をターゲットとした「おおふなとライダー割」や、「大船渡さんぽ」のサービスポイント利用によるにぎわい創出も注目される。陸前高田市でも、市内世帯を対象に販売したプレミアム商品券による積極的な消費の行方にも関心が集まる。
サクラの見頃は過ぎたが、各地に咲く花々や新緑を眺めながらの散策を楽しむ時期にもなりそうだ。天気は大きく崩れることなく、最高気温は20度前後が続く予報となっている。
気仙各地の主なイベントは別掲。





