笑顔とともに発信を 第27代大船渡つばき娘に人任命 碁石観光まつりで「お披露目」(別写真あり)
令和7年4月30日付 7面

大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)は28日夜、椿の里・大船渡を市内外にアピールする第27代「大船渡つばき娘」に、市内の女性3人を任命した。本年度は、大規模林野火災の復旧・復興につながる地域活性化や、来年3月の全国椿サミット大船渡大会に合わせた取り組みなど、例年以上に多彩な活動が期待される。3人は観光振興貢献や交流拡大への決意を語った。(佐藤 壮)
27代目は、猪川町の佐川和希さん(27)=さいとう製菓㈱、三陸町綾里の畑祥乃さん(26)=市観光物産協会、立根町の吉田愛美さん(25)=㈱海楽荘、大船渡温泉=の3人。
大船渡町のおおふなぽーとで開かれた任命式には、真新しい制服に身を包んだ3人と、1年間第26代を務めた大船渡町の岡田彩花さん(26)、末崎町の佐々木飛鳥さん(25)、同町の渡部佐与さん(22)が出席。市観光物産協会の役員や〝つばき息子〟でもある市のPRキャラクター・おおふなトンらが見守った。
あいさつに立った齊藤会長は、令和6年度はコロナ禍の影響が収束し、観光客が回復する中で幅広い活動に当たった第26代の3人をねぎらった。新たな3人に対しては「大規模林野火災の復旧・復興に向けては地域経済の活性化が不可欠。26年ぶりとなる全国椿サミットも控えている。情報発信につながる活動を」と期待を込めた。
多彩な活動に携わった第26代の岡田さんは「まちの魅力を再発見することができた」、佐々木さんは「今では3人の活動を誇りに思う」、渡部さんは「今後も大船渡の力になれるよう頑張りたい」と振り返った。
新たに臨む3人も決意を語った。佐川さんは「一つ一つの出会いを大切に、感謝の気持ちを持って活動したい」、畑さんは「日常会話程度の英語、韓国語は話せるので、語学力を生かして世界にも発信したい」、吉田さんは「大学を卒業し、古里に戻ってきてから大自然の良さを思い知った。学びながら1年間務めたい」と意欲を込めた。
つばき娘は、平成11年度に同市で開催された全国椿サミット・大船渡大会を契機として任命したのが始まり。市内事業所などからの推薦を受け、毎年度任命している。
第27代の任期は、来年4月末までの1年間。5月3日(土・祝)に開催される碁石海岸観光まつりでは、午前9時からの開催式後に「お披露目」が予定されている。