洞内探検など楽しむ あすまで開催 滝観洞で「滝に鯉(恋)まつり」(動画あり)
令和7年5月4日付 8面

住田町上有住の滝観洞で3日、大型連休恒例のイベント「滝に鯉(恋)まつり」が始まった。県内外からの観光客が、神秘的な鍾乳洞の探検、滝観洞観光センター名物の「滝流しそば」を楽しむなど、初日からにぎわいを見せた。まつりは5日(月・祝)まで開かれる。
滝観洞は全長3635㍍、高低差115㍍におよぶ国内屈指の鍾乳洞で、洞部にはライトアップされた鍾乳石が輝き、ダイナミックな造形の岩肌や地下水などによる神秘的な光景が続く。洞口から約880㍍地点には高さ約60㍍に及ぶドーム型の空間があり、その天井部の裂け目から落差29㍍の「天の岩戸の滝」が注ぐ。昭和41年に洞窟開きが行われて以来、町が誇る観光資源として広く親しまれている。
同まつりは、住田観光開発㈱が指定管理する滝観洞観光センターが主催。同センターは老朽化に伴って新築工事が行われ、昨年4月にリニューアルオープンした。
まつり初日は天気にも恵まれ、県内外からの観光客でにぎわった。
前日の大雨によって天の岩戸の滝も水量を増し、洞内にごう音が響く圧巻の光景に、入洞者が歓声を上げた。
センター内では、滝を模し、長いパイプから流れてくるそばを味わう「滝流しそば」も、人気を集めていた。
同まつりでは期間中、キッチンカーや屋台を巡るスタンプラリーを行っている。4日は午前11時から五葉山火縄銃鉄砲隊による演武を予定している。
5日はこどもの日にちなみ、小学生以下の入洞が無料となるほか、イラストレーター・みうらのろこさん(大船渡市)による似顔絵会を午前10時~正午、午後1時~3時の2回開く。期間中は、来場者全員が無料でわたあめ作りを体験できる。
同社の千葉孝文専務は「洞窟内は水も多く、いつも以上にアドベンチャー感が増している。この機会にアクティビティー感ある滝観洞を楽しんでほしい」と話していた。