朗希 メジャー初勝利 ブレーブス戦に先発 地元気仙からも祝福の声
令和7年5月6日付 1面

陸前高田市出身で米ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手(23)=大船渡高出=は日本時間4日、アトランタ・ブレーブス戦に先発し、5回4奪三振3失点でメジャー初勝利を挙げた。リーグ7試合目で待望の白星を飾り、ファンや古里気仙の住民らも祝福。これからの飛躍に期待がかかる。
敵地のマウンドに挑んだ佐々木投手は初回、安打と四球で走者を背負う場面もあったが、無失点に抑えた。
1点援護をもらった二回、1死二塁から適時三塁打を浴び同点とされたが、ドジャースは三回、大谷翔平選手の本塁打などで3─1と突き放した。
さらに4点の援護をもらった四回は、先頭打者に本塁打を被弾。1死後、適時打でさらに1点を失ったが、五回は直球を軸に打者3人で抑え、勝ち投手の権利を持って降板した。
ドジャースは、八回にも3点を加えて10─3で快勝。佐々木投手は初勝利を飾り、チームの7連勝に貢献した。
千葉ロッテマリーンズから移籍した佐々木投手は、3月19日に東京ドームで開かれたMLB開幕第2戦、シカゴ・カブス戦でメジャーデビュー。3回56球を投げ、初回から160㌔超の速球を披露して力投するも、5四球を与えるなど制球に苦しんだ。同30日のタイガース戦も安定感を欠き、2回途中で降板した。
4月は4試合に挑み、13日のカブス戦ではメジャー初黒星を喫するも、徐々に投球数を増やしながら大リーグのマウンドになじんでいった。27日のパイレーツ戦から中6日となった今回のブレーブス戦は、自身最多の98球を投げて白星をつかんだ。
地元の気仙では、朗希ファンや野球関係者らが記念すべき初勝利を喜び、祝福している。
陸前高田市高田町の伊東文具店(齋藤一美店長)では5日、メジャー挑戦が決まった時点の1月から開設し、応援メッセージを募っている〝佐々木朗希コーナー〟の壁に「祝メジャー初勝利」の張り紙を追加。店員らは「ここからまた活躍の場を広げていってほしい。」と期待をかける。
同市の「佐々木朗希選手を応援する会」の伊東孝会長(71)は、4日のテレビ中継で佐々木投手の試合を観戦。「初勝利を飾れて本当に良かった。移籍直後は手探り状態という感じだったが、3戦目以降はピッチングが〝らしく〟なってきた。これからも自分のピッチングを磨き、勝ち星を増やしていってほしい」と話していた。