令和7年度の小中学生3052人 平成24年度からは37・7%減少 前年度を135人下回る 少子化に歯止めかからず
令和7年5月10日付 1面

気仙3市町の教育委員会によると、今月1日現在における3市町の小学生は1975人(前年度比88人減)、中学生は1077人(同47人減)の合計3052人(同135人減)となった。前年度からの減少数は令和6年度の99人を上回り、2年連続で拡大。東日本大震災発生翌年の平成24年度と比較すると、合計で1845人(37・7%)減少しており、少子化に歯止めがかからない厳しい現状を示している。(三浦佳恵)
令和7年度の小中学校数は、大船渡市が11小学校・3中学校で、4月に大船渡中と末崎中の統合による新生・大船渡中が誕生し、前年度から中学校が1校減少。陸前高田市は8小学校・2中学校、住田町は2小学校・1中学校で、いずれも前年度と同数だった。
児童・生徒数は、大船渡市が小学生1238人(前年度比60人減)、中学生693人(同12人減)の計1931人(同72人減)。陸前高田市は小学生603人(同29人減)、中学生315人(同24人減)の計918人(同53人減)。住田町は小学生134人(同1人増)、中学生69人(同11人減)の計203人(同10人減)だった。前年度を上回ったのは住田の小学生のみで、大船渡の合計は初めて2000人を割った。
市町別に平成24年度から令和7年度の減少数をみると、大船渡市は小学生550人、中学生427人の計977人(33・6%)。陸前高田市は小学生399人、中学生276人の計675人(42・4%)。住田町は小学生131人、中学生62人の計193人(48・7%)。3市町とも前年度から減少数が増え、陸前高田市の減少率は初めて4割を超えた。
前年度からの児童・生徒の減少数は、平成30年度から令和5年度までの6年間、縮小傾向にあった。同年度は48人だったが、6年度は99人と7年ぶりに減少幅が拡大に転じ、本年度は4年ぶりに100人を超えた。
3市町の小学校で本年度、全校児童数が最も多いのは猪川(大船渡市)の254人で、最少は矢作(陸前高田市)の26人。特別支援学級を除いて2クラス以上の学年があるのは、猪川の2~6学年と立根(大船渡市)の4学年。
複式学級編成は、大船渡市が日頃市と吉浜の各2学級。陸前高田市は、気仙、矢作、横田が各2学級、竹駒が3学級。住田町は有住の2学級。
新1年生は、大船渡市177人(同7人減)、陸前高田市90人(同12人減)、住田町23人(同2人増)の計290人(同17人減)。最多は猪川の36人、最少は竹駒の2人。
中学校の全校生徒数は第一(大船渡市)の404人が最も多く、最少は住田(住田町)の69人。2クラス以上の学年があるのは、大船渡市の第一(全学年)と大船渡(同)、東朋(3学年)、陸前高田市の高田第一(全学年)と高田東(同)。
新1年生は、大船渡市229人(前年度比8人増)、陸前高田市112人(同12人増)、住田町21人(前年と同数)の計362人(同20人増)と、減少した市や町はなかった。最も多いのは第一(大船渡市)の137人、少ないのは住田の21人。
児童・生徒数の推移は別表。