応援も背に田植え挑戦 日頃市小4、5年生 初の米作りに期待膨らむ(別写真あり)
令和7年5月13日付 1面

▲ 学習田での田植えに挑戦する児童ら
大船渡市日頃市町の日頃市小学校(高橋多鶴子校長、児童45人)の4、5年生17人は12日、町内の学習田で田植えを行った。毎年度恒例となっている米作り学習の初回で、児童らが秋の豊作を願いながらにぎやかに作業に臨んだ。
同校は、農作物や地元の主要産業である農業について学びを深めようと、地域住民らの協力を得ながら米作りに取り組んでいる。本年度は4、5年生を対象に実施することとし、全員が米作りに初挑戦。同町の村上雄一さん(74)から借り受けた水田で、田植えから苗の管理、収穫までの一連の流れを体験する。市農協が無償提供した「ひとめぼれ」の苗を育てる。
苗を手にした児童らは、地元の老人クラブ・宿八幡会(新沼石男会長)の会員らにこつを教えてもらいながら、次々に苗を植えていった。ぬかるみに足を取られないよう注意を払いながら、目印となるロープを頼りに慎重に作業。社会福祉法人成仁会が運営する小規模多機能型居宅介護施設・ひころいちの郷の利用者や日頃市保育園の園児らからの声援も力にしながら、爽やかな汗を流した。
家族の米作りを手伝っているが、手作業で田植えを行うのは初めてだという鈴木陽奈花さん(5年)は「手作業の大変さが分かった。また、準備の大切さも学ぶことができた。自分たちで育てたお米を食べるのが楽しみ」と、期待を膨らませていた。
児童らは今後、6月半ばに水田の草取り、ガス抜きなどの管理作業を行い、収穫は9月末頃を予定している。