おおふなトンがお出迎え 自動販売機にデザイン 市役所内の売店前 グッズ販売の充実も(別写真あり)
令和7年5月15日付 7面

大船渡市役所職員生活協同組合が運営する市役所1階の売店前に、おおふなトンがデザインされた自動販売機がお目見えした。来庁者の目に付きやすく、歓迎を伝える役割にも期待が集まる。大規模林野火災からの復旧・復興に向けて全国からの市への関心が高まり、来年3月には全国椿サミット大船渡大会を控える中、店内ではグッズの販売充実にも力を入れる。(佐藤 壮)

グッズ販売にも力を入れている
おおふなトンは、銀河連邦のサンリクオオフナト共和国のPRキャラクターとして、平成25年に誕生。愛くるしい動きやダンスなどで人気を集めるほか、市の各種PR活動でも活躍する。
市役所1階の玄関ポーチから左側に入るとすぐに、おおふなトンと市花のツバキが〝歓迎〟する。自動販売機は5月の連休明けに設置され、玄関ポーチ付近にも華やかな雰囲気をもたらしている。
同組合は平日の午前8時30分~午後5時30分に営業し、職員だけでなく来庁者や一般住民も購入できる。弁当や食品、菓子、文房具などが並ぶ一画には〝おおふなトン推し〟のコーナーを常設。オリジナルグッズの販売にも力を入れ、市外からの来訪者が買い求める姿もよく見られる。
自動販売機の営業・紹介を手がける猪川町のインディゴ・ビーチ(佐々木秀代表)と、おおふなトンを生かした「ラッピング」に向け、調整を重ねてきた。キャラクターを引き立てる背景の色や、ツバキの大きさなど、細部にもこだわったという。
飲料商品の種類や購入方法は、これまで設置されていた機種と大きな変更はない。ジュースの見本が並ぶスペースに、おおふなトングッズが紛れるなど、イベント参加時に見せる愛くるしいキャラクターにちなんだ工夫もこらした。
設置を機に、おおふなトングッズの充実をさらに図る方針。昨年から、ぬいぐるみストラップを並べ、人気を集める。現在は、売上金の一部を大規模林野火災の支援に充てるクリアファイルに加え、トートバッグやポロシャツなど10種類以上を販売。間もなく、ピンバッジの取り扱いも本格化させる。
「インスタグラム」をはじめとした、SNSによる発信にも意欲的。同組合では「今後も、市のキャラクターであるおおふなトンを盛り上げていきたい。3月に予定されている椿サミットの成功につながるような企画もできれば」としている。