MLBの子ども向け野球イベント 6月15日、小友グラウンドで初開催 未就学児、小学生対象に 元大リーガー・マック鈴木さん参加
令和7年5月18日付 6面

米大リーグ(MLB)を代表する青少年参加型イベント「PLAY BALL」が6月15日(日)、陸前高田市で開かれることとなった。野球未経験の未就学児や小学生を対象に、野球に触れ、楽しみながら基本のプレーを体験するイベントで、市内では初開催となる。元メジャーリーガーのマック鈴木さんがゲストとして参加する予定。参加無料。(高橋 信)
イベントはMLBが手掛け、野球人口の拡大、MLBブランドの認知拡大、ファン獲得を目的に、アメリカやカナダなどの各地で開催されている。
日本国内ではMLBの日本事業などを担うMLBジャパン(本部・東京都)が令和4年から展開。ウェブサイトなどによると、本県では5年に盛岡市のきたぎんボールパークで初めて開かれた。6年は東京都や石川県、兵庫県などの7会場で催され、総参加者数は約2000人に上った。
陸前高田市では小友町の小友グラウンドを会場とし、野球未経験、または経験の少ない5歳児から小学4年生までを対象とする。参加申し込みは今後、受け付けることとし、詳細を決め次第、周知を図る。
時間は午前10時30分~正午。ピッチング、バッティング、ベースランニングといった基本的なプレーを体験する。日本のプロ野球を経験することなく、メジャーデビューを果たした初めての選手として知られるマックさんとプログラムを通じて交流できる。
野球の世界最高峰の舞台、米大リーグでは近年、岩手が生んだスーパースター・大谷翔平選手(ドジャース)や菊池雄星投手(エンゼルス)など多くの日本選手が活躍。今季は陸前高田市出身で、「令和の怪物」として知られる佐々木朗希投手が、ドジャースの一員としてメジャーでのキャリアをスタートさせた。
市商工交流部の村上知幸部長は「佐々木投手を含め、メジャーリーガーが3人いる岩手でこうしたイベントが開かれるのは大変喜ばしいこと。少子化を背景に、野球に限らず各種スポーツ人口が減っている。今回の貴重なイベントで体を動かす楽しさを体感してもらい、さまざまなスポーツに挑戦する子どもが増えればいい」と期待を込める。