歌と踊りで元気届ける 千昌夫さん、村上弘明さんら 吉田家住宅復旧記念で公演(別写真あり)
令和7年5月27日付 3面

▲ ステージから降りて観客と触れ合いながら歌声を届ける千さん
陸前高田市出身の歌手・千昌夫さんや俳優・村上弘明さんらが出演する「デビュー60周年千昌夫が贈る記念公演」(市建設業協会主催)は25日、高田町の奇跡の一本松ホールで開かれた。気仙町今泉地区の県指定有形文化財「旧吉田家住宅主屋」の復旧記念公演で、鑑賞した地域住民らが千さんの力強い歌唱と軽快なトークから元気を受け取った。
旧吉田家住宅主屋は、享和2(1802)年に建てられ、藩政期における気仙郡の政治拠点、または宿所として使用。東日本大震災で全壊後は、市から復旧業務を受託した市建設業協会(畠山正彦代表理事)により、今年3月に完成、今月23日に開館した。
記念公演は、午前と午後の2回開催。各回満員御礼の600人以上が来場した。村上さんによるトークショーや、地元の舞踊「満月会」、本県出身歌手らによるステージのあと、千さんが登場した。
千さんは、バイオリンの生演奏をバックに『味噌汁の詩』や『北国の春』などを披露。熱い歌声で魅了した一方、幕あいに挟んだユーモアあふれるトークで観客の笑いも誘った。
「ふるさとを出てから今年で丸61年」と回顧した千さん。今回招かれたことへの感謝を伝え、満月会メンバーとコラボレーションしたステージも披露しながら、地元に住む人々の笑顔の毎日を願っていた。