日本人大リーガーの特製マンホール 朗希投手は16日、陸前高田に 計12選手 各出身地に順次設置へ

▲ 大リーグで活躍する日本人選手をモチーフにした特製マンホールカバー(MLB提供)

 米大リーグ(MLB)は、日本出身の12人の現役選手をたたえる特製マンホールカバーを、各選手の出身地やゆかりの地に順次設置すると発表した。設置は16日(月)、3選手を輩出している本県から始まり、陸前高田市にはドジャース・佐々木朗希投手(23)のマンホールが置かれる。マンホールをスマートフォンなどでスキャンすると、短いAR(拡張現実)動画を視聴できる仕組みもある。地元側にとっては多くのファンを現地に呼び込む貴重な観光資源などにもなりそうだ。(高橋 信)

 

 このキャンペーンは、プロ野球世界最高峰の大リーグで活躍する日本人選手を、母国や故郷のヒーローとしてたたえようとのもの。
 本県は佐々木投手のほか、ドジャース・大谷翔平選手(奥州市)、エンゼルス・菊池雄星投手(盛岡市)の3人。詳しい設置場所は、MLBジャパンの公式インスタグラムで順次公開される。
 MLBの発表によると、マンホールカバーはそれぞれ異なるアーティストがデザインし、選手一人一人のキャリアのストーリーや個性を表現。マンホールには各選手にまつわるショート動画をスマートフォンなどで楽しめるAR機能が搭載されている。MLBと日本航空㈱(JAL)が連携し、現地訪問者向けの特別プロジェクトも計画しているという。
 陸前高田市のみで見ることができる佐々木投手のマンホールが設置されることとなり、地元の関係者は大喜びだ。
 同市の「佐々木朗希選手を応援する会」の伊東孝会長は「岩手は唯一3カ所に設置され、たくさんの人が見て回ることが考えられる。佐々木選手が生まれた地である陸前高田にたくさんの人に来ていただきたいし、応援の機運醸成にもつなげたい」と話す。
 15日(日)午前10時30分~正午には、子どもたちが野球の基本プレーを体験する「PLAY BALL WEEKEND」(MLBジャパン主催)が、小友町の小友グラウンドで開かれる。 

市は当日のイベント運営を補助するボランティアを募集中。高校生以上を対象とし、活動時間は午前8時~正午。協力した人にはTシャツと弁当を配る。申し込みはインターネットフォーム(別掲QRコード)で受け付ける。
 問い合わせは、市交流推進課スポーツ交流係(℡22・8448)へ。
 設置日、場所は次の通り。
 ▽16日=大谷翔平(奥州市)菊池雄星(盛岡市)佐々木朗希(陸前高田市)▽17日=ダルビッシュ有(大阪府羽曳野市)▽18日=松井裕樹(神奈川県川崎市)▽19日=今永昇太(福岡県北九州市)
 ▽23日=ラーズ・ヌートバー(埼玉県東松山市)▽24日=鈴木誠也(東京都荒川区)▽山本由伸(岡山県備前市)▽26日=吉田正尚(福井県福井市)▽27日=千賀滉大(愛知県蒲郡市)▽29日=菅野智之(神奈川県相模原市)