気仙のヒーローをデザイン 朗希投手のマンホール MLBが設置 まちの縁側そばに(別写真あり)

▲ 佐々木朗希投手をデザインしたマンホールのお披露目式に臨んだ佐々木市長(左から2人目)や及川議長(同3人目)

 米大リーグ(MLB)は16日、陸前高田市高田町の「陸前高田アムウェイハウス まちの縁側」そばに、ドジャースの佐々木朗希投手をたたえる特製マンホールカバーを設置した。同市で生まれ、大船渡市で育った気仙のスーパーヒーローをデザインしたマンホールがお披露目され、関係者が喜びを分かち合いながら、佐々木投手の今後の活躍を願った。(高橋 信)

 

スマートフォンでAR動画を視聴する関係者

 お披露目式には、佐々木拓市長、石渡史浩副市長、及川修一市議会議長、市観光物産協会の熊谷正文会長らが出席した。
 佐々木市長は「夢のような舞台で活躍し、市民に勇気を与える存在。マンホール設置を機に多くの人に足を運んでいただき、佐々木投手が育った陸前高田の風土を感じてもらいたい」とあいさつ。除幕したあと、まちの縁側出入り口そばの地面に取り付けられた。
 マンホールは直径63㌢。左脚を高く胸元まで上げる佐々木投手の投球時の姿が描かれ、高田松原をイメージしたマツの木もあしらわれた。マンホールの脇にはQRコードが刻まれており、スマートフォンで読み込んだうえでマンホールをスキャンすると、佐々木投手にまつわる短いAR(拡張現実)動画を視聴できる。
 オリジナルマンホールカバーの設置は、大リーグで活躍している日本出身の12選手をたたえようとのもの。ドジャース・大谷翔平選手(奥州市)、エンゼルス・菊池雄星投手(盛岡市)と佐々木投手の3人を輩出している本県を皮切りに、今月中に全選手の出身地やゆかりの地に順次置かれる予定となっている。
 佐々木投手のマンホールの設置場所は、旧館の沖公園跡地。東日本大震災前、佐々木投手が家族らとキャッチボールに励み、野球を始めた原点の地として選定したという。
 式典に臨んだ地元の後援会「佐々木朗希選手を応援する会」(伊東孝会長)の副会長で、市野球協会顧問の坂井一晃さん(83)は「佐々木投手は気仙の誇り。マンホールが陸前高田に設置され、とてもうれしい」と喜んだ。
 震災で亡くなった佐々木投手の祖父母と交流が深かった坂井さん。「プロに入り、今やメジャーリーガー。ご家族も、地域の住民も、みんな喜んでいると思う。まずは体を大事にして、メジャーで頑張ってほしい」とエールを送る。

 

朗希ミニステッカーを限定配布/応援する会

 

 陸前高田市の「佐々木朗希選手を応援する会」は16日、佐々木投手のオリジナルマンホールカバーと同じデザインのミニステッカーの配布(数量限定)を始めた。配布場所は、まちの縁側内にある市観光物産協会窓口。
 マンホール設置を記念する取り組み。マンホール現物の写真をスマートフォンなどで撮り、同協会窓口で提示すればもらえる。3000枚(先着順)を用意し、1人1枚まで。