広田コミセン東側に遊具 当局 児童公園整備問われ設置方針示す 市議会一般質問 夢アリーナにも遊び場確保へ

▲ 複合型遊具が設置されることとなった広田地区コミセン東側の空き地

 陸前高田市は、17日に行われた市議会定例会の一般質問で、昨年度から整備を検討してきた児童公園に関し、広田町の広田地区コミュニティセンター東側空き地に複合型遊具を設置する方針を示した。高田町の夢アリーナたかたにも遊具を新設し、屋内の遊び場も確保する。設置はともに年度内を予定している。(高橋 信、2面に一般質問の主なやりとり)


 児童公園のあり方については、菅野秀一郎議員(創生会)が取り上げた。「(候補地として)市内4カ所が提案され、議論している。現状はどうか」と尋ねた。
 市は、市民と市長が対話する「市長との語る会」や市政懇談会、市民の声を市政に反映させる市長直送便で、子育て世代などから子どもの遊び場確保を求める意見・要望が寄せられた状況を踏まえ、昨年度、児童公園の整備に向けて検討することを決めた。
 昨秋には子育て支援の従事者、子育て世代の市民らで構成する公園整備検討会を発足。新設する公園の方向性などを議論してきた。
 昨年12月の第2回会合で、市事務局は屋外の候補地として▽旧矢作小学校跡地▽横田小学校校庭▽箱根山市民の森▽広田地区コミュニティセンター東側空き地──の4カ所を提案。今月13日の第3回会合で、未就学児や学校児童数が広田地区に多いことなどを理由に、同地区コミセン東側空き地の1カ所に絞った。
 これとは別に、検討会委員から雨天時における遊び場確保を求める意見が多く聞かれたことから、夢アリーナたかたに屋内用遊具を設置することとした。
 この日の一般質問で、佐々木拓市長はこれまでの経緯や方針を説明。さらに、子どもの遊び場確保に向けた方策として、「今後、市内の法人立保育園5カ所すべてで、毎週土曜日午前中に園庭開放を行う方向で協議している。小友町にある『市民の森』の遊具整備については、引き続き検討していきたい」と示し、「市としては検討会で取りまとめた方向に沿って年度内に児童用遊び場を整備することとし、今後関係者との調整を進めていく」と述べた。
 菅野議員は再質問で、夢アリーナたかたに置かれる遊具について質問。村上知幸商工交流部長は「県補助金を活用し、未就学児から小学校低学年ぐらいまでが楽しめる遊具を設置する方針。現在、遊具の選定と、補助金申請の手続きを行っており、設置は秋となる見通し」と答えた。