8月に「髙田真希マルシェ」 夢海公園での開催決定 バスケ女子日本代表 大船渡の(別写真あり)(別写真あり)
令和7年6月24日付 7面

バスケットボール女子日本代表の髙田真希さん(35)が代表を務める㈱TRUE HOPE主催の「髙田真希MARCHE(マルシェ)in大船渡」が8月16日(土)午前10時から、大船渡市大船渡町の夢海公園で開かれる。東日本大震災や大規模林野火災への思いを込め、東北初開催の地に選んだ。人々がつながり、大船渡の魅力を体感してもらおうと、スポーツや飲食をはじめ多彩な企画・ブースで歓迎する。(佐藤 壮)
長年日本代表として活躍する髙田さんは愛知県豊橋市出身で、デンソーアイリスに所属。東京2020オリンピックではキャプテンを務め、日本チームの銀メダル獲得に大きく貢献した。現役選手としてプレーを続けるだけでなく、近年は自ら会社を立ち上げ、バスケットボールの魅力を広める活動や、地域貢献イベントにも積極的に取り組んでいる。
マルシェはこれまで、出身地の愛知県で2回、熊本県と島根県では1回開催。ワークショップや飲食ブース、キッチンカー、体験コーナーなどを多彩な企画で「1日中楽しめる空間」をつくり、県内外から多くの来場者を呼び込み、活気を生み出してきた。
髙田さんは、平成23年の東日本大震災から「テレビで見ることしかできなかったという心残りがあった」との思いを持ち続けてきたという。今年2月に大船渡市大規模林野火災が発生し、「『自分自身に何かできないか』という思いが生まれた。スポーツを通して笑顔で明るく元気にできるのではないかと考えた」と振り返る。震災と林野火災の復興への後押しを見据え、東北初となる大船渡での開催を決めた。
会場では飲食10ブース程度をはじめ約20ブースの出展を計画。大船渡の食や物産に関する販売を通じて、地域住民だけでなく帰省者、県外からの来訪者らが楽しめる空間づくりを描く。
さらに、髙田さんが開発したビンゴ型バスケットボールリング「ナインホープス」を設置。子どもたちをはじめ幅広い世代が楽しめるほか、髙田さんとの〝対決〟も計画している。みちのくプロレスをはじめ県内スポーツ団体と連携したスポーツ企画もあり、幅広い角度から活気を生み出すことにしている。
今月22日には夢海公園などを訪れ、成功への思いを膨らませるとともに、地域住民からサインの求めに応じるなどして交流を深めた。「景色もいいし、おいしいものが豊富。人の温かさも魅力に感じている。大船渡は、日本人にとって特別な場所。一度は来てほしい」と話す。
内容が決まり次第、髙田さんのSNSなどで随時発信する。問い合わせはマルシェ運営事務局の曽根さん(℡080・3556・1201)へ。