2025住田町長選/出席は現職陣営のみ 立候補予定者説明会 告示 3週間後に迫る

▲ 立候補予定者説明会には神田氏陣営のみが出席

 7月15日(火)告示、20日(日)投開票の日程で行われる住田町長選挙の立候補予定者説明会は24日、町役場町民ホールで開かれた。告示が3週間後に迫る中で出席者の顔ぶれが注目されたが、この日、会場を訪れたのは2期目の現職・神田謙一氏(66)=下有住=の陣営のみ。対抗馬擁立への動きはいまだみられず、2期連続無投票の可能性が高くなっている。
 説明会には神田氏陣営から2人が出席。町選挙管理委員会の髙橋美枝子委員長は「町長選挙は、町民の代表を選ぶ選挙で大きな関心事となっている。身近であるがゆえの間違いを起こさぬよう、万全の注意、準備の下で公正な選挙を」とあいさつした。
 続いて、大船渡郵便局、大船渡警察署、盛岡地方法務局水沢支局、町選管事務局が必要事項を説明。選挙運動用通常はがき、選挙運動用自動車、供託金手続き、立候補届出書類の注意点などが示された。7月1日(火)午後2時からは、町民ホールで立候補届出書類等の事前審査が行われる。
 8月4日(月)の任期満了に伴う今町長選は、昭和30年の町制施行以来、19回目。
 現職の神田氏は日本獣医畜産大学大学院修士課程修了。昭和59年に住田町農協に入り、合併した陸前高田市農協を経て、平成19年住田フーズ㈱取締役生産部長、24年同社常務取締役に就任。29年の町長選に初出馬し、町議を辞して臨んだ新人との一騎打ちを僅差で制した。
 町長選を巡っては、今年の町議会3月定例会初日に行われた施政方針演述において、「次期総合計画に定める各種施策に取り組んでいき、引き続きまちづくりの先頭に立ち、町民の皆さま一人一人とともに歩み、ともに成長し、成長し続ける決意」と、出馬を明言した。政党、団体への推薦要請はせず、無所属で出馬する意向。
 同氏の後援会(泉金一会長)では今後、事務所開きを行うなど、選挙への準備態勢固めに万全を期す。
 町長選を巡っては現在、神田氏以外に起意や擁立の動きはなく、令和3年の前回選に続く無投票となる公算が大きい。
 今月2日現在の同町の有権者数は4105人(男2008人、女2097人)。前回選告示日と比べて491人少ない。