個性尊重の校風表現 来年度入学者募集ポスター完成 住田高校 生徒12人がモデル務める(別写真あり)

▲ 関係者にお披露目された生徒募集ポスター

 住田町の県立住田高校(伊藤治子校長)の来年度入学者募集ポスターが完成し、25日、関係者にお披露目された。ポスターは生徒がモデルを務めており、一人一人の個性を尊重する同校の校風を表現した一枚となっている。気仙内外の中学校、施設に配布しており、生徒や関係者は、ポスターを通じた同校の魅力PRや生徒数増加に期待を込める。(清水辰彦)

 

 ポスターの制作は、住田町教委から同町の一般社団法人・邑サポート(奈良朋彦代表理事代表)が受託したもの。撮影は5月末に行われ、同校2、3年生12人がモデルを担当。住田町と関わりの深いプロカメラマン・田頭真理子さん=東京都在住=が撮影し、生徒の魅力を引き出しながらシャッターを切った。
 完成したポスターには、自然体かつ生き生きとした表情の生徒が映っている。キャッチコピーは「わたしは、宇宙に ただひとり」。生徒一人一人を尊重する「住高らしさ」を表した。
 お披露目は同校で行われ、モデルを務めた生徒たちが出席。藤倉来仁さん(3年)と中村司恩さん(同)が、伊藤校長、松高正俊教育長にポスターを手渡した。
 生徒たちは「やりたいことを、先生や教育コーディネーター、友達がサポートしてくれる、『好き』を貫ける学校」「生徒一人一人の夢を応援してくれる」など、ポスターに込めた学校の魅力を口にし、松高教育長は「毎年、生徒のいい所を引き出したポスターになっている。今年も素晴らしい仕上がり」と評価。
 伊藤校長は「皆さんには、この住高の良さをPRしてほしい。自分に自信を持って発信を」と、モデルを務めた生徒たちに呼びかけた。
 ポスターはA2判で100枚作成。気仙や釜石市、遠野市の中学校、気仙管内の商業施設、公共施設などに配布する。ポスターには、住田高校の取り組みを紹介した新聞記事を閲覧できるQRコードも掲載している。
 モデルの一人である佐々木優衣さん(2年)は「撮影はとても緊張したけど、みんなのいい所を引き出せているポスターだと思う。いろんな人に見てほしい」と話していた。