笑顔生まれる野球教室 小学生対象に 楽天・銀次さんら指導(別写真あり)

▲ 銀次さん㊧らが子どもたちにアドバイスを送りながら、野球の楽しさを伝えた

 大船渡市三陸町綾里の三陸総合運動公園で6月29日、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスによる小学生を対象とした野球教室が開かれた。普代村出身で、令和5年まで現役で活躍した銀次さん(37)らがコーチを務め、子どもたちに野球の基本や楽しさを伝えた。
 教室は、球団創設20周年を迎えた昨年に始まった「TOHOKU SMILE ACTION」の一環で、野球やスポーツを通じて子どもたちの夢を育み、東北に元気と感動を届けることを目的としている。
 この日は球団アンバサダーの銀次さん、アカデミーコーチの坂下達徳さん(42)=洋野町出身=と柳澤大空さん(22)=神奈川県出身=が来大し、午前は主にスポーツ少年団所属の子どもたち、午後は初心者の子どもたちを中心に教室を行った。
 このうち、午後の部には市内を中心に約50人が参加。全員で準備運動を行ったあとは、柔らかいボールを使って「打つ」「投げる」「捕る」の基本動作を体験した。
 3人のコーチは、「思いっきり振ってみよう!」「ナイスバッティング!」などと子どもたちに声をかけ、バットの持ち方と構え方、捕ってからの投げ方もアドバイスするなどして野球の楽しさを伝えた。
 参加した子どもたちは暑さをものともせずに体を動かし、汗を輝かせながら笑顔で銀次さんらと触れ合っていた。
 銀次さんは「たくさんの笑顔があって、楽しんでもらえてよかった。(大規模林野火災で)大変な思いをしている方もおられるが、笑顔を届けられのかなと思う」と教室を振り返り、「大船渡といえば佐々木朗希投手もいるし、今は女子プロ野球もあるので、子どもたちにプロを目指してもらって、この岩手を盛り上げていってほしい」と話していた。