2025参院選岩手選挙区/元・現・新の4人が立候補予定 きょう公示 18日間にわたる選挙戦突入へ

 任期満了に伴う第27回参議院議員通常選挙は3日、公示される。岩手選挙区(改選1)には、表明順に自民党の元職・平野達男氏(71)、立憲民主党の現職・横澤高徳氏(53)、参政党の新人・及川泰輔氏(46)、政治団体「NHK党」の新人・吉田博信氏(59)の4人が立候補を予定。20日(日)の投開票に向け、17日間にわたる選挙戦に突入する。


 参議院の定数は、選挙区148議席、比例区100議席の計248議席。議員の任期は6年で、3年ごとに半数を改選しており、今回は選挙区74議席、比例区50議席に欠員1を加えた125議席で争われる。
 昨年10月の衆院選では、過半数割れして「少数与党」となった自民と公明両党。今参院選では非改選議席を合わせた過半数の125議席を維持できるか、勢いに乗る立憲民主党や国民民主党の野党が議席を増やし、政権交代への糸口をつかめるかが焦点となる。
 物価高騰対策をはじめ、コメ政策、社会保障、外交・安全保障、アメリカのトランプ政権による関税措置への対応、大船渡市大規模林野火災からの復旧・復興など、課題は山積している。選挙戦では、各党や候補者が掲げる公約、訴えが有権者の一票にどう反映されるか、注目が集まる。
 岩手選挙区は、2期目を目指す横澤氏に対し、令和元年の参院選で対決して破れた平野氏と、新人の及川、吉田両氏が挑む構図。6年前と同様に公明の推薦を受けた平野氏と、実質的な野党共闘体制を構築して臨む横澤氏による与野党対決を軸とした選挙戦が展開される見通し。
 立候補の届け出は、3日午前8時30分から盛岡市の盛岡地区合同庁舎で受け付ける。第一声は4人とも同市内で行い、平野氏は櫻山神社、横澤氏は事務所前、及川氏は盛岡駅前、吉田氏は県庁前を予定している。
 2日現在の気仙の選挙人名簿登録者数は、大船渡市が2万8074人(男1万3349人、女1万4725人)、陸前高田市が1万5185人(男7337人、女7848人)、住田町が4111人(男2014人、女2097人)となっている。