知りたい情報 より手軽に 市の公式LINEアカウント新機能 クマ出没確認などで受信設定件数増
令和7年7月6日付 7面

大船渡市は、デジタル技術を生かした「行かない窓口」の一環で、市公式LINE(ライン)アカウントの更新を進め、6~7月にかけて受信設定件数が伸びるなど、市民らの関心を集めている。本年度から、クマ出没情報に加え、ごみ収集日や分別などもすぐに確認できるようになった。市では引き続き、登録や受信設定を呼びかける。(佐藤 壮)
市はデジタル技術を生かした市民サービス充実に力を入れており、3月末には市ホームページをリニューアルした。さらに、公式LINEアカウントでも新機能の運用を本格化させている。
単に情報を得るだけでなく、多種多様なメニューから選択できるようになり、例えば「子育て」を選択すると、イベントカレンダーや手当て・助成、相談などの案内につながる。
「防災」ではハザードマップなどが外出先や屋外でもスマートフォンから手軽に確認できるようになった。「ちょっともっとずっとおおふなと」のメニューでは、大船渡観光サイト「おおふなとりっぷ」などを紹介している。
さまざまな情報を配信している中、スマートフォンなどで必要とする情報だけを受け取ることができる。受信設定のうち「クマの出没情報」では、「市内すべて」だけでなく、各地区単位でも受信するかどうかを選択できるようになっている。市民要望を受け、本年度から新たに始めた。
在住地だけでなく、職場や家族が通う学校がある地区などを設定するケースが多いという。気仙を含む県内各地でクマの出没が相次ぎ、人的被害も出ている中、市民らの関心を集めている。
市は広報5月号に加え、6月には新たな機能も紹介しながら、LINE登録などを市公式SNSページなどで案内。登録数は先月16日時点で6597件だったのが今月4日には6789件に、受信設定は903件から1461件にそれぞれ伸びた。
公式LINEではさらに、ごみ収集日の前日に通知を受け取れる設定も可能。さらに、調べたいごみの名前を入力すると「チャットポット機能」で処分方法を回答する。
道路などが壊れている場合は「損傷報告」のメニューから写真などを添付して送信できる。後日、市の職員が現場を確認する。 予約・申し込みでは、母子健康手帳の交付予約にも対応。スマートフォンの位置情報をもとに、近くの避難所を検索できるようになった。
別掲のQRコードから登録できる。受信設定方法などの問い合わせは、デジタル戦略課(℡27・3111内線212)へ。