夏の高校野球県大会/大船渡 2回戦で涙 専大北上に0―1 あす、高田が3回戦(別写真あり)

▲ 【専大北上―大船渡】拮抗した試合となったが1点が遠く、完封負けとなった大船渡

 第107回全国高校野球選手権岩手大会は16日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で2回戦6試合が行われた。気仙勢は、大船渡が今春4強入りの専大北上に0―1で敗れ、トーナメントから姿を消した。18日(金)は、高田が花巻球場の3回戦第1試合(午前10時)で花巻南と顔を合わせる。
 夏の甲子園へとつながる大会。県内の連合を含む58校52チームが出場し、24日(木)までの13日間、トーナメントで熱戦を繰り広げている。
 大船渡は、同パーク第1試合で専大北上と対戦。
 試合は緊迫した投手戦となり、七回まで互いにゼロ行進。先発の新沼が力のある速球を武器に散発3安打で相手打線を封じたが、攻撃ではチャンスの生まれない展開が続いた。
 大船渡は八回表の守りで、1死後に四球で走者を出すと、失策で一、三塁のピンチを招き、左前適時打で先制を許した。ここで2番手の熊谷航が登板し、犠打と死球で2死満塁とされたが内野ゴロに打ち取り、最少失点でしのいだ。
 追いつきたい大船渡はその裏、先頭の5番・佐藤が右越の二塁打で無死二塁の好機をつくったが、後続が打ち取られて無得点。
 九回の守りでは、熊谷航が三者凡退で無失点に抑え、味方の反撃を待った。その裏、後がない大船渡は2死後に死球で同点の走者が出塁するも1点が遠く、九回2安打と抑えられ、完封負けを喫した。
 主将としてチームをけん引した山本康介選手(3年)は「林野火災もあってチームで練習できない日々を送りながらも、それぞれが自分のできることに取り組んできた。試合でも、自分たちの出せる全力を攻守で発揮できたと思う」と振り返った。
 チームの主戦を担い、1回戦の三回までと2回戦で八、九回を投げた熊谷航選手(3年)は「先発の新沼が試合をつくり、最少失点に抑えてくれた。ピンチの場面でマウンドに上がることになったが、スタンドやベンチからの声援が力になり、以降の失点を防ぐことができた。ベンチは最後まで盛り下がることなく、一丸となって戦えた」と、チームをねぎらっていた。
 ▽2回戦
専大北上
000000010|1
000000000|0
大船渡
 (専)秋山―小澤
 (大)新沼、熊谷航―熊谷友
 ⚾二塁打=佐藤(大)