海水浴場に遊びに来て きょうから遊泳可能 8月17日まで 高田松原、広田の2カ所

▲ 「高田松原で待ってます」。フォトスポットのオブジェの前でポスターを手に誘客を呼びかける関係者

 陸前高田市の高田松原海水浴場と広田海水浴場は、ともに19日から開設される。これを前にした18日、両海水浴場で海開き式典が行われ、関係者が自慢の海を安全・安心に楽しんでもらおうと願いを込めた。遊泳期間はともに8月17日(日)まで。(高橋 信)

 

 高田松原の海開き式典には、運営する市観光物産協会の熊谷正文会長や佐々木拓市長、市議会の及川修一議長ら約20人が出席。砂浜で神事を行い、シーズン中の安全を祈願した。関係者はその後、広田海水浴場に移動し、同じく神事を行った。

高田松原海水浴場での神事で安全を祈願

 両海水浴場は、東日本大震災の津波で被災。広田は平成30年、8年ぶりに遊泳を再開し、高田松原は県による砂浜の再生工事を経て、令和4年、11年ぶりに復活した。
 高田松原は昨年、安全で良質なビーチとして認められ、国際環境認証制度「ブルーフラッグ」を県内海水浴場として初めて取得。今年も同フラッグの認証を受け、砂浜には世界共通の青色の旗を掲げている。
 また、市観光物産協会は利用満足度向上のため、手ぶらでバーベキューを楽しめるエリアや、ビーチ用ベッド、パラソルを置いた休憩エリアなどを設置。今年は新たにアウトドア用品大手のスノーピークと連携し、同社のタープを週末限定で特設する。
 19日からは、高田松原で撮影した写真を募るフォトコンテストも実施する。写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿するのが条件で、海水浴場内にはフォトスポットとなる立体文字オブジェを置いている。
 同協会によると、昨夏は高田松原、広田ともに7月13日から8月18日まで開設。来場者数は、高田松原が1万6149人(前年比17・4%減)、広田が5629人(同8・4%増)だった。
 佐々木市長は「高田松原、広田の海水浴場は、夏の観光の目玉。安全・安心な海の素晴らしい景色を楽しんでほしい」と期待した。
 熊谷会長は「高田松原では市内外の多くの人が砂浜の清掃などに協力していただいた。暑い日が続いているが、水難事故が起きないよう、また快適に楽しんでもらえるような運営に努める」と力を込めた。