夏の高校野球県大会/高田 延長制し8強入り 花巻南に8―4 あす盛岡大附と激突(別写真あり)
令和7年7月19日付 6面

第107回全国高校野球選手権岩手県大会は18日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で3回戦4試合が行われた。気仙勢で唯一、3回戦進出を果たした高田が、花巻南との緊迫した延長戦を8―4で制し、8強入りを果たした。20日(日)は、同パークの準々決勝第1試合で今春4強入りの盛岡大附と激突する。
夏の甲子園へとつながる大会。県内の連合を含む58校52チームが出場し、24日(木)までの13日間、トーナメントで熱戦を繰り広げている。
高田は、花巻球場第1試合で花巻南と対戦。
高田は二回表の攻撃で、無死から4番・水島の内野ゴロが敵失となり出塁。四球と犠打で1死二、三塁とすると、7番・清水の犠飛で先制に成功。さらに8番・後藤陽の中前適時打で1点を加え、2―0とした。
七回にはさらに2点を奪ってリードを広げたが、その裏、好投を続けていた先発の黄川田が2死一、三塁から2点適時三塁打を浴び、2点差に詰められた。
4―2で迎えた九回の守り、立て続けに安打を浴び無死満塁とされると、内野安打で1点、1死からの右前適時打で同点に追いつかれた。なおも満塁で、一打サヨナラのピンチに立たされる高田だったが、黄川田が冷静な投球で切り抜け、試合は延長十回タイブレークに突入した。
十回、高田は無死一、二塁から、犠打と申告敬遠で1死満塁の好機をつくると、8番・後藤陽の右前適時打で勝ち越しに成功。9番・三嶋、1番・太田が安打で続き、さらに3点を奪った。
8―4で迎えた十回の守りでは、黄川田が要所を締め、この回1点も許さず4点のリードを保ったまま勝利した。
十回を投げ抜いた先発の黄川田子龍選手(3年)は「春の大会でも延長戦になり、これを踏まえてメンタル面の強化も図ってきた。九回は同点に追いつかれ、ピンチの場面が続いたが、託された背番号1番に応えようと諦めずに投げた。十回は、仲間が点を取ってくれたおかげで安心してマウンドに上がることができた。試合を重ねるに連れて勝つのは難しくなってくるが、一戦必勝の心構えで準々決勝に臨みたい」と意気込む。
▽3回戦
高 田
0200002004|8
0000002020|4
花巻南
(延長十回)
(高)黄川田―清水
(花)伊藤、高橋雅、髙橋大、鈴木―大木
⚾三塁打=大木(花)
⚾二塁打=清水(高)鈴木(花)