町政発展に尽力を 当選証書を付与 町長選で3選の神田氏へ
令和7年7月23日付 1面

15日告示の住田町長選挙で無投票3選した神田謙一氏(66)=下有住=への当選証書付与式は22日、町役場で行われた。証書を受け取った神田氏は、さらなる町政振興に意欲を示した。
付与式には神田氏のほか、町選挙管理委員会委員、町幹部職員ら合わせて約20人が出席。髙橋美枝子選管委員長から当選証書が交付された。
髙橋委員長は神田氏に対し「無投票となったのは、これまでの実績、人柄が信頼を得たという表れでもあり、住田の今後を託す方としてふさわしいと認められたことでもある。町民の負託に応えるべく、情熱と誠意を持って町政発展に尽力を」と次任期の4年間へ期待を寄せた。
3期目の町長任期は8月5日(火)から4年間で、初登庁は同日の見込み。
神田氏は「改めて町民の方々の思い、負託に応えるために、より頑張っていかなければならないと思った。総合計画など基本を徹底し、住田のために取り組んでいきたい」と抱負を語った。
8月4日(月)の任期満了に伴う今町長選は、昭和30年の町制施行から数えて19回目。早くから無風ムードが漂う中、告示日に立候補を届け出たのは神田氏のみとなり、無投票で3選が決まった。
神田氏は日本獣医畜産大学大学院修士課程修了。昭和59年に住田町農協に入り、合併した陸前高田市農協を経て、平成19年住田フーズ㈱取締役生産部長、24年同社常務取締役に就任。29年の町長選に初出馬し、町議を辞して臨んだ新人との一騎打ちを僅差で制した。
3期目に向けては▽保健・医療・福祉・介護連携体制推進による安心の町づくり▽地域内付加価値創造の取り組みの推進▽自治公民館を中心とした活動を支援し、共助による共生の町づくりの推進▽若者や女性などまちづくり人材の育成──を公約に掲げており、本年度スタートした新たな総合計画の着実な推進へと意欲をみせる。