越喜来のイチゴで新商品を ビジネスプランコンに向け 東高の志田さん挑戦
令和7年7月24日付 3面

県立大船渡東高校の志田明さん(2年)は、大船渡市などが主催する「大船渡ビジネスプランコンテスト」に向け、㈱リアスターファーム(太田祐樹代表取締役、本社・陸前高田市)が三陸町越喜来で生産するイチゴを生かした新商品の開発に取り組む。同社役員の協力のもと、大船渡の魅力が感じられる商品の作り方や売り込み方を模索している。
コンテストは、起業や新たな事業展開への意欲向上、ビジネスプランの発掘と具現化の促進、魅力あるまちづくりと地域創生がねらい。
同校ビジネス同好会に所属する志田さんは、昨年のコンテストで同校の先輩の発表を聞いたことをきっかけに、参加を志した。高校生や一般から事業のアイデアを募るドリーム部門への応募を予定する。
志田さんは、大船渡の魅力を伝える商品を作るにあたり、年間を通してイチゴを生産している同ファームに着目。過去のコンテストでビジネス部門最優秀賞に輝いた同社の太田代表に学ぼうと決めた。
22日には、三陸町越喜来の同ファーム・星苺カフェで提供する新商品として、イチゴのスムージーを同社役員らに提案。協力して試作品を作っていった。
志田さんは、ミキサーにかけたイチゴを他の食材と合わせて役員らと試飲しながら、来店者の好みに合わせて甘味や酸味を調整できないか模索。役員らも「一人分ずつ作ると時間がかかる。複数人で訪れた来店者のことを考えると、少なくとも4人分は一度に作れると良い」と、実践的なアドバイスを送って応援した。
このほか、志田さんはスムージーの宣伝方法も合わせて研究。同ファームそばの通行人も道路から販売場所が分かるよう、視覚に訴える広告について役員らと意見を交わしていた。
志田さんは「酸味や甘味に違いがある4品種のイチゴがリアスターファームの魅力だと思っている。観光客が笑顔になるような新商品にして、地域を盛り上げられたら」と話し、コンテストでの好成績と、その先の地域貢献を見据える。