筋肉美で大船渡に活気 赤崎町出身の石橋さん企画 「マッスルフェス」初開催(別写真あり)

▲ 好天の下で行われた「大船渡マッスルフェスティバル」

 地域活性化を見据えた初の「大船渡マッスルフェスティバル」が26日、大船渡市大船渡町の体験・交流型飲食店「BBQ&BUFFET Happy」で開かれた。赤崎町出身のトレーナー・石橋涼さん(30)が企画。日頃トレーニングに励む地元内外の人々が集い、青空の下で自慢の肉体を披露し、活気を生み出した。
 石橋さんは現在、仙台市のパーソナルジム「ReViNa」で店長・トレーナーを務める。今年5月、大船渡高時代の同級生が主催する交流イベント「アラサーOfunato」に参加し、イベント開催の思いを打ち明けたたところ、賛同や協力が寄られ、実行委員会が立ち上がった。
 昨年12月にオープンした「Happy」の屋外ステージを活用。イベントでは「メンズフィジーク」に加え、Tシャツ姿でも参加できる独自競技「ファミリー」「大船渡サマーボーイ」「大船渡サマーガール」の計4部門を設け、県内外から各部門合わせて約20人が申し込んだ。
 開会セレモニーでは、石橋さんが「東日本大震災以降、人口が少なくなっている大船渡を救いたいと思いついたのが『筋肉』。とにかく楽しんで盛り上げましょう」とあいさつ。審査員は石橋さんに加え、宮城県塩竃市の児玉和樹さん(35)と同県利府町の星貴宏さん(36)が務めた。
 ファミリー部門で参加した同県仙台市の工藤豪さん(44)は、5歳の長男と2歳の次男とともにステージに登場し、ポーズを決めた。工藤さんは「SNSで開催を知り、家族で参加したいと思った。父親としては一緒に立てて感無量」と話し、笑顔を見せた。
 メンズフィジークには11人が参加。DJブースからアップテンポな音楽が響く中、客席からも見えるステージ脇では、より筋肉を大きく見せようと「パンプアップ」に励む光景が見られ、活気が広がった。
 1人ずつ正面などからポーズを決めたほか、5~6人がそろってのアピールでは、見物客から「ナイス大胸筋」などのかけ声が飛び交った。訪れた人々は参加者の地道な努力による筋肉美を堪能するだけでなく、知人との談笑や食事も楽しんでいた。