復興を呼ぶ船出に 三陸・大船渡夏まつり開幕 きょう道中踊り、花火大会など

▲ 茶屋前岸壁から巡航に出る海上七夕船の『大船渡丸』

 大船渡市の夏を代表するイベント「三陸・大船渡夏まつり」(同実行委主催)は1日に開幕し、大船渡湾内で海上七夕巡航パレードが繰り広げられた。2日は、午後6時15分からキャッセン大船渡付近の県道丸森権現堂線で市民道中踊りが行われ、花火大会と湾内巡航パレードの競演などでも魅せる。大規模林野火災や津波被害からの復興を願う熱気が湾岸を包む。
 巡航パレードには、まつりの〝顔〟となる「大船渡丸」に加え、ヨットや作業船など10隻が参加。茶屋前岸壁を出港し、赤崎町の蛸ノ浦漁港や末崎町の細浦新港などに寄港。大漁旗がなびき、イルミネーションが施された大船渡丸では、地元出身歌手や太鼓団体によるステージイベントも行われた。
 2日は午後3時30分から、茶屋前岸壁で大船渡東高校太鼓部による「オープニング太鼓」が行われ、同4時から開催式、同4時30分からステージイベントと続く。明和保育園児、XUXU、濱守栄子さん、鎌田和昭さん、大沢桃子さんが出演する。県大船渡土木センターは、大船渡丸特設ステージ正面の茶屋前岸壁を活用し、家族らがくつろげるテーブル席やブルーシート席を開放する。
 『気仙甚句囃子』『おおふなと椿音頭』に合わせた道中踊りは、中心市街地を通る県道丸森権現堂線などで繰り広げられる。開催時間は午後6時15分~同7時15分。昨年を大幅に上回る1300人超が参加し、夢海公園付近の道路にも踊りの列を流すことにしている。
 同7時30分からの花火大会は、海上七夕船の湾内巡航とともに、45分間繰り広げられる。湾内沖台船などから打ち上がり、大規模林野火災の復興を祈念する市民協賛花火「オープニング・スターマイン」も行われる。
 また、正午~午後9時にはキャッセン大船渡エリアで各種イベントがあり、多彩な出店や団体の出演で盛り上げる。
 大船渡線BRTは同日午後、臨時増発運行を行う。盛行きは陸前高田駅5時23分発で大船渡駅は6時2分、盛駅には同8分着。下船渡駅8時36分発は大船渡駅同42分、盛駅同48分着となる。下船渡・陸前高田方面行きは盛駅が始発。大船渡駅は4時55分(下船渡駅まで)、6時25分(同)、8時35分(陸前高田駅まで)となる。
 茶屋前岸壁から北側の有料駐車場は、現地やインターネットなどで2日も販売に対応。緑地公園や市魚市場、大船渡青果市場には無料駐車場も設ける。