夏まつり花火大会 海上に輝く光と船の共演(別写真あり)

▲ 岸壁に訪れた市民らを魅了した花火大会

 【一部既報】三陸・大船渡夏まつり(同実行委主催)の花火大会は2日夜、大船渡湾内で行われた。大船渡・海を愛する会による海上七夕船が湾内を巡航する中、夜空や海上に大輪が描かれ、大規模林野火災や津波被害からの復興を願う光の共演で魅了した。
 まつり2日目は、市民道中踊りが終了すると、サンマ大型船の三笠丸船団が赤崎町側から集魚灯の光を放つ中、大船渡丸をはじめ10隻ほどが出港。午後7時30分から45分間にわたり繰り広げられた。
 太平洋セメント大船渡工場の夜景を背に、海上七夕船と重なる打ち上げに加え、茶屋前岸壁そばでは臨場感あふれる水中花火が、海面を明るく照らした。林野火災からの復興祈念だけでなく、同市の日本遺産「みちのくGOLD浪漫」への追加認定を祝うかのように、光の共演で海上が金色に包まれる時間帯もあった。
 実行委では来場者数を公表していないが、「昨年を上回る人出となった」と総括。茶屋前岸壁付近にとどまらず、充実した出店となった夢海公園やキャッセン大船渡にも、多くの人々が足を運んだ。熱中症をはじめ、体調不良による救急搬送の報告はないという。