「綾里夏祭り」準備着々 14日に6年ぶり復活へ 盆踊り練習、打ち合わせに熱気

▲ 幅広い世代の地域住民が盆踊り練習に参加

打ち合わせを重ねる若者たち

 大船渡市三陸町綾里の地区運営組織・綾里地区まちづくり委員会(村上芳春委員長)が主催し、地区在住の若者が中心となって14日(木)に開く「綾里夏祭り」の盆踊り練習会が7日~9日にかけ、綾里の綾姫ホールで開催された。若者らによる打ち合わせも佳境を迎え、6年ぶりとなる復活開催への機運が高まっている。
 7日と8日夜には、幅広い世代の地域住民ら約20人がそれぞれ参加。当日は『ダンシング・ヒーロー』『綾里ふるさと音頭』『瑞穂踊り』の3曲を予定しており、輪になって互いに顔を合わせて動きをそろえながら、振り付けを確認した。
 綾里夏祭りはお盆の時期に合わせ、旧綾里中卒業生のうち25歳の同窓生が企画・運営を手掛ける。東日本大震災があった平成23年も休止せず、令和元年に100回を迎えた。
 コロナ禍の令和2年から途絶えていたが、昨年開催したワークショップなどを通じて復活に向けた機運が高まっていた。今年に入り、大規模林野火災が発生。それでも、準備を進めてきた若者たちは「こんな時だからこそ、みんなで集まろう」と開催を決意し、101回~103回の同窓生らが中心となって企画運営を行っている。
 盆踊り練習会の開始前日となる6日も、同窓生ら約10人が集まり、打ち合わせを重ねた。10日からは会場となる綾里小グラウンドで、祭りのシンボルでもある「やぐら」の設置作業などを計画している。
 村上委員長は「それぞれが自主的に運営に参加し、今はラストスパートの状態で、よく頑張っている。当日は地元にいる人たちはもちろん、帰省した方々も集まってもらい、記憶にある昔の雰囲気をつくり上げてほしい」と語り、期待を込める。
 当日は午後1時30分に開会あいさつがあり、フラダンス披露や松本哲也さん、LAWBLOW、2WINGのライブなどが続く。同4時から白浜剣舞と野形剣舞の披露があり、地元の「こどもダンス」を挟み、5時から盆踊りやビアガーデンが始まる。大抽選会は7時から、もちまきフィナーレは8時15分からとなる。
 会場には無料の「子供縁日」を開設する。軽食販売の屋台に加え、これまでの夏祭りにはなかったキッチンカーの出店も予定している。祭りの復活だけでなく、地区全体に活気をもたらす空間の創出を見据えており、同委員会では地元内外からの来場を広く呼びかけている。