ライダー交流増へ連携 市が㈱デイトナと観光パートナー協定締結 9月末までスタンプラリーも

▲ 連携による活性化を誓い合った締結式

市内4カ所を巡るスタンプラリーもスタート

 大船渡市は、オートバイのカスタムパーツメーカーとして知られる㈱デイトナ(織田哲司代表取締役、本社・静岡県森町)と、観光パートナー協定を締結した。同市における全国のライダーとの新たな交流機会創造などを見据える。協定締結を記念し、9月末まで「大船渡まちめぐりライダースタンプラリー」を開催する。
 締結式はこのほど市役所で開かれ、デイトナの織田代表取締役や渕上清市長が出席。市観光物産協会の齊藤俊明会長、バイクの駅大船渡の佐藤恵司駅長、㈱キャッセン大船渡田村滿代表取締役らが同席した。
 デイトナによる観光パートナー協定締結は東北では初めてで、自治体との締結としては全国初。出席者は、バイクを通じた新たな関係づくりや、市の魅力を全国のライダーへ発信する施策の連携を誓い合った。
 市内では一昨年、キャッセン大船渡エリアに「バイクの駅」が開設された。令和6年度は2300人を超えるライダーが来訪し、本年度は前年比26%増のペースで推移するなど、継続的な集客効果を生んでいる。市観光物産協会も今年4月からの「おおふなとライダー割」を始めるなど、オートバイをきっかけとした観光振興と地域交流が広がりつつある。
 デイトナもこれまで、各地域の観光協会などと観光パートナー協定を締結し、ライダーを呼び込む地域密着型の取り組みを展開してきた。大船渡市との取り組みでも、ライダーに向けた情報発信力、誘客活動の経験・知見を生かす考え。デイトナやグループ企業が展開するアウトドア用品、電動バイク、電動アシスト自転車事業などとの連携も見据える。
 協定締結を記念し、今月1日から「大船渡まちめぐりライダースタンプラリー」が始まった。市と市観光物産協会が主催し、バイクの駅大船渡とデイトナが協力。碁石海岸レストハウス、道の駅さんりく、五葉温泉、バイクの駅大船渡の各チェックポイントでスタンプを押印し、回収ボックスがあるバイクの駅で申し込む。
 抽選によるデイトナグッズのプレゼントは▽ヘルメット消臭機(1人)▽レイヤージャケット(2人)▽盗難防止ワイヤーロック(同)▽インナーキャップまたは冷感インナーグローブ(6人)──となっている。