駅前で初の水しぶき 大船渡青年会議所 「ウオータースプラッシュ」開催(別写真あり)
令和7年8月14日付 7面

大船渡青年会議所(大船渡JC、鎌田智理事長)による水遊びイベント「ウオータースプラッシュ」は13日、大船渡市大船渡町の大船渡駅前ロータリーなどで開かれた。好天に恵まれた中、市内外から多くの家族連れが来場。大小さまざまなプールやスライダーなどで遊び、ずぶ濡れになりながら歓声を上げていた。(佐藤 壮)
大船渡JCによる子どもたちを対象とした水遊びイベントは「大船渡に誇りを持ってほしい」「市外や県外から大船渡に来る機会をつくり、魅力を感じてほしい」といった狙いで企画し、今年で4回目を迎えた。昨年までは同町の夢海公園で開催していたが、より「まちなか」で活気を生み出そうと、産業まつりのレイアウトに近い形とした。
普段は公共交通車両などが乗り入れるアスファルト部分には、子どもたちが遊べるさまざまな大きさのプールを用意。朝方から青空が広がって気温が上昇し、大船渡の気温は午前11時前に30度を超えた。
開幕直後から小学生がプールに入り、水しぶきを上げた。友達や家族と一緒に訪れた釜石市の金野蘭々さん(甲子小1年)は「学校でもらったチラシを見て、来たいと思った。大きなボールで遊べたのが楽しかった。水は冷たかったけど気持ち良かった」と話していた。
今年は新たに、高さ4・5㍍からすべり落ちる「超巨大スライダー」を設置。隣接するおおふなぽーと2階部分から滑り落ちるような体感を楽しむことができ、好評を博した。
「水鉄砲サバイバルゲーム」は、普段なかなか体験できない遊びとあって人気を集め、子どもたちが駆け回りながら水を掛け合った。昨年も人気を集めた「ウオーターホイール」や「キッズボード」に列ができ、「まちなか動物園」「巨大トランポリン」でも歓声が響き渡った。
会場を盛り上げる大船渡JCメンバーのマイクパフォーマンスとともに「スプラッシュタイム」として、会場全体に水をまく時間も。特設のやぐらから豪快に水がまかれ〝ずぶ濡れ〟を楽しんだ。
キッチンカーも並んだほか、周辺には屋根付きのテーブル席を用意。まちなかでゆったりと過ごす工夫も光り、にぎわいが続いた。
受け付けや子どもたちの安全確保などには、JCメンバーに加え、高校生を中心とした60人規模のボランティアが活躍。参加した日下莉良さん(大船渡高1年)は「昨年参加した先輩から聞き、興味があった。私自身も楽しむことができた」、佐藤真帆さん(同)は「運営側の大変さも分かって、いい経験になった」と語り、笑顔を見せた。
運営にあたった片山拓弥実行委員長(29)は「より〝まちなか〟で開催したことで、テーマパークのような立体感が出て楽しんでもらえたのではないか。大船渡の夏を代表するようなイベントになってほしい」と話し、盛況ぶりに目を細めながら継続開催への期待を込めていた。