「海の向こうの友」歓迎しよう 9月、陸前高田2年ぶり来訪 米クレセントシティ市民団 新たな交流の取り組みも
令和7年8月29日付 7面

米カリフォルニア州クレセントシティ市の市民訪問団は9月11日(木)~15日(月・祝)、姉妹都市協定を結ぶ陸前高田市を訪れる。両市は、東日本大震災の津波で流出した県立高田高校の実習船「かもめ」の漂着・返還を機に交流を続けており、同訪問団の来訪は2年ぶり。今回は「市民ホスト」と銘打つ市民主体の新たな交流の試みも行い、〝海の向こうの友〟をおもてなしする。(高橋 信)
陸前高田市を訪れるのは、前クレセントシティ市長のブレイク・インスコアさん、デルノーテ郡議会議員のクリス・ハワードさん、同市と同郡の教育長を兼任するジェフ・ハリスさんら29人。
11日は佐々木拓市長を表敬訪問するほか、市議会(及川修一議長)が歓迎会を開く。12日(金)は市内小中学生との交流プログラムに臨み、13日(土)は漁業や日本文化体験のほか、中心市街地での路上市を見学する。
14日(日)は事前に公募した陸前高田市民らに、宿泊を伴わない日中のみのホストファミリー「市民ホスト」を担ってもらい、市内を案内するなど、それぞれおもてなしを行う。
高田高海洋システム科の養殖実習などで使われていた「かもめ」は震災の津波で流され、発災から約2年後の平成25年4月、米西海岸のクレセントシティに漂着。地元のデルノーテ高生らの尽力で同年10月に高田高に返還され、これをきっかけに双方の高校生による交流が始まった。
両校は29年に国際姉妹校となり、30年には両市が姉妹都市協定を締結。両市には友好の証しとして、かもめをモチーフにした同じデザインのタイルアートが設置され、このうち、陸前高田市では返還されたかもめが展示されている市立博物館の敷地内に立つ。
市交流推進課の熊谷直樹課長補佐は「こちらからクレセントシティ市を訪ねると、まちを挙げた大歓迎を受ける。そうした熱意に少しでも応えられるようなおもてなしを市民と一緒にしたい。そのためにもぜひ幅広い立場の方に関わってもらい、交流の機会創出につなげたい」と歓迎ムードの醸成へ協力を呼びかける。