秋の高校野球沿岸地区予選/高田が接戦制し第1代表に 大船渡に10―9 六校連合は県切符逃す(別写真あり)

▲ 大船渡との接戦を制して第1代表となった高田

 第78回秋季東北地区高校野球県大会の沿岸地区予選は8月31日、敗者復活戦の代表決定戦2試合と本選の第1・第2代表決定戦の計3試合が行われた。高田が大船渡との接戦を10―9で制し、第1代表に決定。大船渡東と住田、山田、遠野緑峰、江南義塾盛岡、大東の計6校でつくる「六校連合」は宮古商工に1―8で敗れ、県大会への出場を逃した。
 高田と大船渡は同日の第3試合で激突。
 先制したのは、高田。初回、大船渡の先発・山田を相手に、1番・太田、2番・菊池が連続四球で塁に出ると、犠打で1死二、三塁の好機をつくり、4番・水島の内野ゴロの間に太田が生還して1点、さらに相手投手のボークで1点を挙げ、四回にも1点を奪って3―0とした。
 追う大船渡は五回の攻撃で、高田の先発・小松を捉えた。4番・山田の左越えの二塁打、5番・大谷の内野安打で無死一、三塁とすると、犠飛で1点を返した。
 このあと、2死三塁から8番・熊谷莉が左越適時二塁打を放ってこの回2点を挙げ、1点差まで詰め寄った。六回には、高田の2番手・高橋から2安打2四死球に敵失も重なって4点を奪い、逆転に成功した。
 3―6で迎えた七回、高田は1死から9番・鈴木が内野安打で出塁し、相手投手の暴投で三塁まで進むと、2死から、菊池の中前適時打で1点を返した。
 さらに3番・後藤の内野ゴロが敵失となり、一、三塁とした場面で4番・水島が3点本塁打を放って逆転。代わった大船渡の2番手・熊谷郁から、さらに2点を奪ってこの回6得点。九回にも1点を加え、10―6でこの裏の守りを迎えた。
 後がない大船渡は九回の攻撃で、7番・庄司、8番・小泉、9番・横澤の3連打で1点を奪い、3点差に詰め寄った。
 なおも無死二、三塁とピンチの高田は、先発の小松を再びマウンドへ。2点を奪われ、1点差まで迫られるが、要所を締め、10―9で高田が勝利した。

宮古商工に敗れて県切符を逃した六校連合

 六校連合は、第1試合で宮古商工と対戦。
 後攻の連合は二回、先発の小野(大船渡東)が1死から失策、四球で一、二塁とされ、内野ゴロの間に走者が進み2死二、三塁のピンチを招くと、2四死球による押し出しで先制点を許し、三回にも1点を失った。
 0―2で迎えた七回の守りでも、1死から長短3安打を浴びて1点を奪われた。なおも1死二、三塁とピンチが続く場面で、2番手の戸羽(大船渡東)が代わって投げたが、失策と3安打で3点を失い、6点を追う厳しい展開となった。
 連合は八回、先頭の9番・伊東(大東)が右前安打で出塁し、1死から2番・小野寺(大東)が四球を選んで一、二塁に。続く3番・高橋(遠野緑峰)の内野安打で1点を返したものの、九回の守りで2点を失って1―8と再び突き放された。
 後がない連合はこの裏、2死から7番・本宿(江南義塾盛岡)が敵失で塁に出たが、後続が断たれ敗れた。
 敗者復活戦の代表決定戦第2試合では、宮古が釜石に勝利。この結果、沿岸地区の代表は高田、大船渡、宮古商工、宮古の4校に決まった。
 県大会は、19日(金)~24日(水)の第1週と27日(土)~28日(日)の第2週に分けて、盛岡市と花巻市の各会場で行われる。
 組み合わせ抽選会は、11日(木)に盛岡市で開かれる。
 ▽敗者復活戦代表決定戦
宮古商工
011000402|8
000000010|1
六校連合
 (宮)佐々木、伊藤―田中
 (六)小野、戸羽―高橋
 ⚾三塁打=貫洞(宮)
 ⚾二塁打=伊藤、中村(宮)
 ▽第1・第2代表決定戦
高 田
200100601|10
000024003|9
大船渡
 (高)小松、高橋、小松―鈴木
 (大)山田、熊谷郁―金野、山口
 ⚾本塁打=水島(高)
 ⚾二塁打=高橋2、後藤(高)山田、山口、横澤(大)