まち守る業務 楽しく触れる 地区消防組合が防災フェア 745人が来場 県内に先駆け導入の「ライブ119」実演も
令和7年9月9日付 7面
大船渡地区消防組合(鈴木将消防長)は7日、大船渡市盛町の市防災センターで「おおふなと防災フェア」を開いた。消防・救急活動や防災に関する約20の多彩な体験ブースが設けられ、昨年比95人増の745人が来場。2月に発生した大規模林野火災の被害を最小限に抑えようと、最前線で活動した消防署員らの業務に楽しく触れ、笑顔が広がった。同組合が4月、県内に先駆けて導入した映像通報システム「Live(ライブ)119」のデモンストレーションも初めて行われた。(高橋 信)
フェアは、救急医療週間(9月7~13日)に合わせて実施。センター1階の車庫、駐車場などをメイン会場に▽地震体験▽消防車両乗車体験▽はしご車搭乗体験▽放水・消火体験──などの各ブースが設けられ、午前9時の開場後、市内外から切れ目なく親子連れらが訪れた。
ひときわ人気を集めたのは、会場でも存在感を放ったはしご車の搭乗体験。地上高26㍍まで伸びる車両に乗れるとあって多くの子どもたちが行列をつくり、安全のため途中までの高さでの試乗となったが、目を輝かせた。
父親と一緒に乗った立根町の田中大賀ちゃん(立根保育園年少)は「とても高かったけど、怖くなかった。消防車がかっこいい」とはしゃいだ。

「ライブ119」のデモンストレーションも実施
センター内の心肺蘇生法、AED体験ブースでは、ライブ119を実演。119番通報時に伝えきれない現場の状況を、通報者がスマートフォンで撮影したライブ映像で消防に視覚的に伝える仕組みで、参加者は心臓が停止した人への応急処置を教わるとともに、119番通報やライブ119の一連の流れを確認した。
センター内には、大規模林野火災における消火活動を映像で紹介するコーナーも設置。市民らが観覧し、過酷な活動ぶり、火災予防の大切さを学んだ。
また、今年は初めて自衛隊岩手地方協力本部釜石地域事務所(髙橋綾所長)がブースを開設。大船渡警察署とともに車両展示するなどし、まちの安全・安心を守る消防、警察、自衛隊の三つの機関が集結した。
フェアを担当した大船渡消防署の林輝彦予防係長は「住民の生命、財産を守るためにも、火災などを未然に防ぐことが大切。さまざまなブースを通じてそうした予防消防の意義を感じると同時に、地域防災への関心を高めてもらいたい。将来、参加した子どもたちが消防の仲間になってくれればうれしい」と話した。





