実りの喜び胸に収穫 日頃市小4、5年生 学習田で稲刈り体験(別写真あり)
令和7年9月20日付 6面
大船渡市日頃市町の日頃市小学校(高橋多鶴子校長、児童45人)の4、5年生17人は19日、町内の学習田で稲刈りを行った。自分たちの手で苗から育て、黄金色に実った稲穂を刈り取り、収穫の喜びと米作りの大変さを感じ取った。
同校は、農作物や地元の主要産業である農業について学びを深めようと、地域住民らの協力を受けて米作りに励んでいる。
今年も、同町の村上雄一さん(74)から水田を借り受け、本年度は4、5年生が、市農協から無償提供された「ひとめぼれ」の苗を活用して、収穫までの一連の流れを体験している。地元の老人クラブ・宿八幡会(新沼石男会長)の協力のもと、5月に田植え、6月に水田の草取り、ガス抜き作業を行うなど、一つ一つの工程を丁寧にこなしながら育ててきた。
前日は降雨に見舞われ、天候が心配されたが、同日は青空が広がる絶好の収穫日和となった。今夏は顕著な高温少雨だったが、村上さんによると平年並みの出来になったという。
鎌の使い方や作業の注意点などの説明を受けた児童らは、さっそく作業を開始。田を囲うようにして並び、中心に向かって稲を刈り取っていった。初めての体験となった児童らは、村上さんらからこつを教わりながら慎重に作業。ぬかるむ足元に苦戦しながら、着々と数をこなし、束になった稲を見つめ達成感をにじませた。
作業中、地元の介護施設「ひころいちの郷」の利用者が駆けつけ、明るい声援で作業を後押し。児童らは、住民によるコンバインでの収穫風景も見学し、学習田の稲を全て刈り終えたあとは脱穀作業も手伝った。米が食卓に並ぶまでの、多くの人の努力に理解を深めた様子だった。
杉山真広さん(5年)は「土がぬかるんでいて難しかったけど、楽しかった。自分たちで作ったお米を食べるのが待ち遠しい」と話していた。
児童らは今後、米の測量や袋詰め作業から販売までを体験するほか、学習のまとめとして「収穫祭」と「感謝の会」を開き、学習に協力した住民らへの感謝を伝え、ともに味わうこととしている。






