合同発信 気軽に来訪を 「よく生きるヒント、ここにあります展」 おおふなぽーとで30日まで開催

▲ 来場を呼びかける北里大学の看護学部生

 大船渡市による「よく生きるヒント、ここにあります展」が24日、大船渡町のおおふなぽーとで始まった。立ち寄りやすい雰囲気の中で、心の健康や認知症、健康保持につながる食生活、こどもの権利に関する展示が並び、関心を集めている。30日(火)まで。
 市保健福祉部内の地域福祉課、地域包括ケア推進室、健康推進課、こども家庭センターによる合同の展示会。今月は所管する各分野で推進月間や取り組みの節目がある中、まとまったスペースで広く発信できる機会にしようと初めて企画した。
 地域福祉課では、自殺予防に関する知識の普及・啓発を図ろうと「心に咲く笑顔展」のコーナーを設けた。県は今月を「こころに寄り添い いのちを守る いわて」月間として位置づけている。このうち「もらい笑顔掲示板」では、前向きなメッセージを共有して人々の笑顔を広げる取り組みで、誰でも付せん紙に記入して貼り出すことができる。
 地域包括ケア推進室による「認知症パネル展」は、国際アルツハイマー病協会や世界保健機関(WHO)が制定する世界アルツハイマー月間が今月になっていることから企画。不安を抱える人々に声をかけるゲートキーパーの紹介に加え、関連した取り組みも写真で紹介している。
 厚生労働省が毎年9月を健康増進普及月間としていることから、健康推進課では、市がまとめた食生活をはじめ生活習慣のチェック事項を盛り込んだ「健康づくり10か条」をアピール。各種検診の受診も呼びかける。
 市が昨年9月に「こどもまんなか応援サポーター」を宣言したのに合わせ、こども家庭センターでは「知ってください、こどもの権利」をテーマとした展示を企画。各種資料の配付や展示を行っている。
 開催に向け、市内で保健師資格取得に向けた実習に励んでいる北里大学(本部・東京都)の看護学部4年生4人も展示を手伝った。赤間絢奈さん(22)=東京都出身=は「カラフルで、温かい雰囲気になっており、立ち寄りやすくなっている。気軽に訪れてもらえれば」と呼びかける。
 会場では25日の午前10時~正午に「ロコモチェック測定会」、30日の午前10時~正午に「野菜摂取量測定会」をそれぞれ予定している。