畠山選手(高田高)が滋賀国スポへ ソフトボール少年女子 本県代表メンバーに選出

▲ 国スポでの活躍を誓う畠山選手

 第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」(通称・国スポ)は28日、滋賀県で開幕する。ソフトボール少年女子の本県代表チームの一員に、陸前高田市の県立高田高校の畠山桃嘉選手(3年)が選出され、29日(月)から始まる試合での活躍に期待がかかる。
 国スポは、10月8日(水)まで11日間の会期中、滋賀県内各地(一部県外開催)で34の正式競技が実施される。
 このうち、ソフトボール少年女子は29日から3日間、守山市の市民球場と市民運動公園ソフトボール場の2会場で、13道府県の代表チームによるトーナメント戦を繰り広げる。
 岩手代表チームは、6月中旬に花巻市で行われた選考会でメンバー13人を選出。同校ソフトボール部を引退後の畠山選手も選考会に臨み、気仙地区で唯一メンバー入りした。
 8月には、国スポに進む東北代表を決める東北総合スポーツ大会ソフトボール競技が宮城県仙台市で開催。岩手は6県によるトーナメントを勝ち上がり、2年ぶりの優勝を果たして全国切符を獲得した。
 畠山選手は横田町出身。小学校時代は地元の野球スポ少に入って白球を追い、中学ではバスケットボールに打ち込んだ。
 高校ではソフトボール部に所属。入部当時の監督で、県内少年女子チームをインターハイや国体(現国スポ)3位に導いた経歴がある千葉律子教諭(現一関二高)の教えを吸収し、小学校時代の野球の経験も生かしながら技術と体力を高めてきた。
 ポジションは中堅。総合的に運動能力が高く、強肩、俊足による守備範囲の広さが持ち味。打撃面では夏の県高総体初戦で本塁打を放つなど長打力が光り、小技を絡めたプレーも得意。国スポ1回戦の鳥取戦でのスタメン起用が濃厚となっている。
 国スポ出場は自ら志願。「県高総体の準々決勝が悔しい負け方で、心残りがあった。国スポ出場が決まり、今回は完全燃焼できるプレーをしたい。進学後もソフトボールは続けたいと考えていて、経験を糧にしたい」と決意を語る。
 畠山選手は「中学までは勝ちへのこだわりが薄かったが、高校でみんなと厳しい練習に臨み、大きな目標を達成する喜びを知った。集中して練習できる環境を整えてもらった親や、お世話になった先生、地域の人たちへの恩返しがしたい。国スポで、チームの目標でもある〝東北初の日本一〟を目指し頑張る」と意気込む。