声援受けて全力疾走 盛小学校 商店街でマラソン大会(別写真あり)

▲ 商店街のコースを全力で駆ける児童ら

 大船渡市盛町の盛小学校(市村康之校長、児童113人)のマラソン大会は8日、同町の中央通り商店街を会場に開かれた。児童らが、保護者や地域住民らの声援を力に、古き良き商店街の街並みを駆け抜けた。
 毎年恒例の大会で、平成26年度から同商店街で開催。今年も、PTA会員や地域住民らがコースの警備にあたるなどして児童らの安全確保に協力した。
 商店街内の地域密着型介護老人福祉施設・蔵ハウス大船渡駐車場で行われた開会式では、市村校長が「たくさんの人の協力があって開催できていることに感謝しながら、ゴールを目指して頑張ってほしい」と、児童らを激励した。
 続いて、児童を代表して鈴木榛さん(6年)が「家族や地域の人たちの応援に感謝を込めて、最後まで諦めずに走ります」と宣誓した。
 大会に先立ち、同校4年生とグループホーム・まちぐるみ、さくら亭の利用者による「始走式」を実施。児童らが、利用者が座る車椅子を押したり、手をつないで一緒に進むなどしてバトンをつなぎ、会場に活気を呼び込んだ。
 大会では、男女、学年別に1年生800㍍、2年生1㌔、3年生1・2㌔、4年生1・6㌔、5、6年生2㌔のコースをそれぞれ設定。
 前日は降雨で見送りとなったが、同日はすっきりとした青空が広がった。ピストルの合図で勢いよくスタートした児童らが、ゴールを目指して全力疾走した。
 沿道には、保護者や地域住民に加え、施設利用者、職員も応援に駆けつけた。出番を待つ児童らも、他学年の走りに声援を送った。
 児童らは、観客からの盛大な拍手に迎えられながら笑顔でゴール。ともに競った仲間たちと、健闘をたたえ合っていた。
 初めてのマラソン大会で1位に輝いた、相模紗さん(1年)、菅原颯太さん(同)は「1位になれてうれしかった」「休みの日も練習を頑張った。楽しかった」とそれぞれ話していた。