さらなる飛躍を願って 気仙両市で寄せ書き開始 ドジャース・佐々木投手へ(別写真あり)
令和7年10月15日付 1面

米大リーグのロサンゼルス・ドジャースで活躍する佐々木朗希投手(23)=陸前高田市出身、大船渡高出=の応援寄せ書きコーナーが14日、大船渡市盛町のサン・リアショッピングセンターと陸前高田市高田町のアバッセたかたに設置された。当面は17日(金)までとするが、ドジャースの試合状況などをみて延長も検討する。
この取り組みは、大船渡市の大船渡アスリート応援団と、陸前高田市の「佐々木朗希選手を応援する会」が両市役所での応援幕設置などに続き、連携して実施。このうち、サン・リア2階催事場には、青色をバックに白色で「Dodgers(ドジャース)」と記された旗が置かれた。
設置を終えると、佐々木投手の母校である大船渡一中の生徒らが続々と訪れ、白色のペンでエールを書き込んでいった。今野湊さん(1年)は「今の活躍はすごいと思う。これからの試合でも実力を発揮してほしい」と話していた。
両会場には書き込み用のペンを置いている。寄せ書きは今後の優勝決定シリーズの動向に加え、ワールドシリーズへの進出を決めた場合などは、さらなる延長の可能性もあるという。寄せ書きは佐々木投手に記したメッセージが分かる電子データを送信するなど、眺めてもらうよう調整するほか、旗自体も人目につく場所への掲示などで活用を検討する。
ナ・リーグのドジャースはワイルドカードシリーズ、地区シリーズを勝ち上がり、14日からブリュワーズとのリーグ優勝決定シリーズに臨み、敵地での初戦は2─1で勝利を飾った。佐々木投手は九回に登板し、ポストシーズンでは初失点を喫したが、10日の地区シリーズ第4戦では3回を完璧に抑える圧倒的な投球を見せており、今後の活躍が期待される。
サン・リアでは、市と大船渡アスリート応援団による特別展も17日まで開催。佐々木投手をはじめ、市ゆかりのアスリートの活躍を紹介する。
佐々木投手の関連では、千葉ロッテマリーンズ時代のサイン入りユニホームなどが並ぶ。また、2月に発生した大規模林野火災の見舞金を寄せた際に添えられた佐々木投手とドジャースのメッセージも紹介している。
このほか、トライアスロン競技で活躍する寺澤光介選手(31)がガイドとして出場したパリパラリンピック開会式で着用したサイン入りのブレザーを展示。9人制バレーボールの佐々木遥香選手(26)や、JR盛岡硬式野球部の佐々木陸選手(28)、バスケットボールの勉族に関しては大船渡でのチームの活動の様子も紹介している。
大船渡アスリート応援団は、市にゆかりのあるアスリートの活躍を願い、市民一丸となって応援するとともに、生み出される感動に対する感謝の気持ちを表そうと令和3年度に設立。本年度は、公認アスリートによるスポーツ教室開催に加え、応援グッズ製作も進めた。