4競技に気仙の5人出場へ ねんりんピック 岐阜県であすから4日間
令和7年10月17日付 6面
第37回全国健康福祉祭ぎふ大会「ねんりんピック岐阜2025」(厚生労働省など主催)は18日(土)から21日(火)までの4日間、岐阜県各地で開かれる。本県選手団として、ソフトテニス、マラソン、水泳、サッカーの各競技に、気仙3市町の5人が出場予定で、競技を通じた交流を誓っている。
ねんりんピックは、主に60歳以上の高齢者を中心に、あらゆる世代の人たちが楽しみ、交流を深められるスポーツ・文化・健康と福祉の総合的な祭典。昭和63年から開催されており、今大会は、スポーツ・文化の交流大会31種目と、岐阜大会独自のふれあいレク大会25種目が展開される。本県選手団は、スポーツ・文化の25種目に174人が出場する。

ソフトテニス競技の吉田さん
このうち、ソフトテニス競技に出場する吉田由香さん(61)=陸前高田市小友町=は、4月に北上市で行われた県予選を通過。本県チーム「絆いわて」の一員となり、奥州市の那須川幹子選手と女子のペアを組んで全国舞台に挑む。
高田高校時代にはインターハイやミニ国体を経験。卒業後は地元の陸前高田市ソフトテニス協会に所属し、毎シーズンの県、東北大会で上位成績を収めている。日本スポーツマスターズやアジアシニアソフトテニス選手権大会などにも出場し、各地の強豪と戦いながら技術を磨いてきた。
ねんりんピック出場にあたっては、チームでそろいのユニホームを着て総合開会式に臨んだ平成16年の埼玉国体を懐かしみ、「岩手の代表として恥ずかしくない試合をしてきたい」と意気込む。「岐阜は初めてなので楽しみ。快く大会に行かせてくれる家族に感謝し、いい報告を持ち帰りたい」とも語る。

水泳競技の多田さん
一方、水泳では大船渡市水泳協会長などを務める多田まり子さん(71)=住田町世田米=が初出場。平泳ぎの25、50㍍、25㍍×4人のリレーの3種目に出場を予定する。
水泳の指導員資格を持ち、退職後から本格的に競技に取り組んだ。現在は同市内のプールで週1回の練習に励み、定期的に大会にも出場している。「今年は県水泳連盟100周年の記念の年であり、今しかないと出場を決めた。普段通りの泳ぎでベストを出すことができれば。まずは、健康で帰ってきたい」と力を込める。

サッカー競技の菊池さん㊨と佐野さん
サッカーでは、菊池純一さん(68)=陸前高田市高田町=と、佐野正史さん(63)=大船渡市赤崎町=がメンバー入り。菊池さんは3年ぶり、佐野さんは2年連続の出場となり「これが
最後の出場になると思う。仲間と思う存分楽しんできたい」「けがに気をつけてプレーを楽しみたい」とそれぞれ意気込んでいる。
また、マラソンには、気仙地区の陸上競技者で構成する気仙マスターズなどに所属する東昇さん(75)=大船渡市大船渡町=がエントリーしている。