旧車やバイク 勢ぞろい 初開催「モーターフェス」(別写真あり)
令和7年10月19日付 7面

バイクや自動車の愛好者が集う「RIKUZENTAKATA MOTOR FES 2025」(モーターフェス、実行委主催)は18日、陸前高田市高田町の高田松原運動公園で開かれた。会場には、国内外のオールドカーや多様なメーカーのバイクが勢ぞろい。飲食ブースや音楽ライブなどもあり、市内外からの来場客でにぎわった。
昨年10月に同市米崎町に開設された「陸前高田オートバイ神社」の1周年記念イベントに位置づけ。同町のまき販売店「WOOD STOCK DAN」の山田直輝代表(50)ら地元事業者でつくる実行委が、地域活性化に寄与する新たなイベントを創出しようと初開催した。
会場は、道幅が広く大きな車体も走りやすい県道から入れる同公園第2駐車場に設定。平成10年以前に生産された旧車・希少車のエントリーを受け付け、ライダーの来場も呼びかけた。
当日の午前中は、飛び入りも含め車約30台、バイクは300台ほどが会場入り。昭和に活躍した日本のクラシックカー、海外の高級車、個性的な形状や色合いが目を引く多種多様なバイクがずらりと並んだ。
来場した幅広い年代のドライバーやライダーたちは、それぞれの愛車について語り合ったり、気になる車体をすみずみまで観賞したりと、〝同志〟が集まった心地良い空間を心ゆくまで堪能した。
ホットスナックや菓子などを販売する飲食ブース、フリーマーケットコーナー、サウナなどが設けられ、それぞれ人気を博した。各地のアーティストが出演したライブも盛り上がりを見せ、終始にぎわいに満ちた。
花巻市の金沢光晴さん(63)は、一関市や雫石町などのバイク仲間らと一緒に来場。「普段からツーリングで各地を走っているが、こうした目的地をつくってもらえるのはうれしい。おいしい物を食べたり、お土産を買ったりすることが、地域の活気につながると思うので、とてもいいイベント」と語った。
山田代表は「天気に恵まれた中、多くの人に楽しんでもらえた様子を見て、手応えを感じた。いろいろと課題も見えたので、今後の糧にしたい」と、定期開催を見据えながら話していた。