将棋の県高文連新人大会連覇 日将連大船渡支部所属・南昌みらい2年の中谷さん 東北・全国へ意欲燃やす
令和7年10月28日付 7面
 
							 日本将棋連盟大船渡支部(平山敏夫支部長)に所属する大船渡市立第一中出身の中谷天音さん(南昌みらい高2年)が、盛岡市で24日に開かれた第44回県高校文化連盟将棋新人大会(県高文連など主催)の女子個人戦で優勝。前回大会から連覇を達成し、12月の東北大会、来年1月の全国大会へと意欲を見せている。
 中谷さんは小学3年生の時、花巻市の学童クラブで将棋を始めた。親の転勤で6年生で大船渡市へ引っ越して中学3年生まですごす中、日将連公認気仙将棋企画の教室に通い、平山支部長(78)の指導を受けながら棋力を磨いた。
 高校進学後も週1回は大船渡の教室で学ぶ。攻めの将棋を得意とし、県内高校棋界屈指の実力者として知られる。
 連覇がかかった今大会、決勝は「強者として警戒していた」という盛岡一高の1年生と初対戦。息詰まる展開となった中で、「一つの誤りが勝敗を決めると思って臨んでいた」といい、相手のミスをとらえて接戦を制した。2年連続で栄冠をつかみ、「勝てたことにほっとした」と笑顔を見せる。
 将棋の魅力について、「スポーツと同じように、努力しただけ力が発揮できる。子どもが大人に勝ったりと、年代を問わず競えるところ」と語る中谷さん。
 12月に青森県で開かれる東北大会と、来年1月に山形県で開かれる全国大会の出場権を獲得。いずれも挑戦することとしており、「前回の東北大会は成績が振るわなかったので頑張りたい。全国大会は予選突破したが1回戦で敗れたので、それ以上を目指したい」と意気込み、「東北、全国とも、対局のほか他県の方々との交流も楽しみたい」と話す。
 中谷さんは26日も大船渡教室で棋盤に向かった。この日も指導に当たった平山支部長は、「ご家族の協力もあって、さまざまな相手と切磋琢磨しながらレベルアップしている。これからも成長が楽しみ。微力ながら後押ししたい」と、〝まな弟子〟のさらなる活躍に期待する。 (千葉雅弘)
 
                         
                    





