市勢功労者に9氏 3分野での功績たたえ 11月6日に表彰式

 陸前高田市は、令和7年市勢功労者を発表した。表彰されるのは自治教育文化、産業、治安の3分野で市勢の発展に大きく貢献した9氏。表彰式は、11月6日(木)午後2時から高田町の奇跡の一本松ホールで開かれる。
 自治教育文化功労では、市議区分で故・菅野定氏(享年69)=矢作町、区長区分で横澤喜一氏(79)=高田町、統計区分で及川和雄氏(76)=気仙町、体育区分で佐藤春樹氏(77)=米崎町=がそれぞれ受賞した。
 産業功労の受賞者は、いずれも商業区分の金野ヨシ子氏(83)=米崎町、藤原出穂氏(77)=小友町、熊谷千洋氏(76)=米崎町、木村昌之氏(68)=高田町=の4氏。
 治安功労では、消防区分で細谷隆夫氏(62)=竹駒町=が選ばれた。
 市勢功労者表彰は、公共の福祉と市勢の進展に尽くした市民や団体を顕彰し、功績をたたえようと毎年実施している。
 令和7年受賞者の功績内容は次の通り。
 【自治教育文化功労者】
 ▽故・菅野定氏(かんの・さだむ)=平成23年から令和元年までの8年間にわたり、市議会議員を務めた。総務常任委、産業建設常任委委員、市政調査会理事を歴任し、市勢発展に尽力。矢作町字東角地。
 ▽横澤喜一氏(よこさわ・きいち)=平成27年から令和7年までの10年間にわたり、高田町第1区乙区長を務めた。地域住民と行政との円滑な行政連絡事務に取り組み、市民協働のまちづくりに尽力した。高田町字鳴石。
 ▽及川和雄氏(おいかわ・かずお)=現在まで通算44年間にわたり、国勢調査などの各種統計調査に携わった。調査の重要性・必要性を認識し、調査に当たっては迅速な報告に努め、統計調査の普及に尽力。気仙町字愛宕下。
 ▽佐藤春樹氏(さとう・はるき)=平成24年度から令和2年度まで市野球協会副会長、3年度から6年度まで同会長、3年度から4年度まで県野球協会理事を歴任し、市民の健康増進と生きがいづくりのため、スポーツの普及に尽力。米崎町字和野。
 【産業功労者】
 ▽金野ヨシ子氏(こんの・よしこ)=平成13年から令和7年まで24年間にわたり、陸前高田商工会理事(女性部長)を務めた。東日本大震災からの復興期間には、商工会女性部の早期再開のため意欲的に活動するなど、商工業の復旧・復興に尽力。米崎町字川向。
 ▽藤原出穂氏(ふじわら・いずほ)=平成18年から令和6年までの18年間にわたり陸前高田商工会理事を務めた。東日本大震災からの復興期間には、会長、副会長を補佐し、会員事業所と商工会の早期再開のため意欲的に活動するなど、商工業の復旧・復興に尽力。小友町字中里。
 ▽熊谷千洋氏(くまがい・ちひろ)=平成21年から令和6年までの15年間にわたり、陸前高田商工会理事を務めた。東日本大震災からの復興期間には、会長、副会長を補佐し、会員事業所と商工会の早期再開のため意欲的に活動するなど、商工業の復旧・復興に尽力。米崎町字地竹沢。
 ▽木村昌之氏(きむら・まさゆき)=平成24年から令和6年までの12年間にわたり、陸前高田商工会理事を務めた。東日本大震災からの復興期間には、会長、副会長を補佐し、会員事業所と商工会の早期再開のため意欲的に活動するなど、商工業の復旧・復興に尽力。高田町字栃ケ沢。
 【治安功労者】
 ▽細谷隆夫氏(ほそや・たかお)=平成2年に消防団入団以来、34年にわたり消防業務に精励した。令和元年から気仙分団長、3年から消防団本部副団長を歴任し、団員の指導育成、組織の充実強化、地域住民への防火思想の普及に尽力。竹駒町字仲の沢。