〝住田の秋〟多彩に発信 産業まつり 雨天もなんの 3000人来場(別写真あり)

▲ 雨にもかかわらず、約3000人の来場でにぎわう産業まつり

 住田町文化・産業まつりの産業部門「第31回すみた産業まつり」(実行委主催)は26日、世田米の役場庁舎前で開かれた。町制施行70周年記念事業にも位置づけた今年、会場では地元が誇る豚・鶏肉を使った料理や加工品提供のほか、郷土芸能も披露され、同町出身の歌手・早瀬ひとみさんもステージに登場。雨天にもかかわらず町内外から約3000人が足を運び、食や芸能など多彩な〝住田の秋〟を満喫した。(清水辰彦)


 産業まつりは、実りの秋を祝うとともに、町内外に広く住田の店舗や産物をPRすることで販売促進や産業振興を図ろうと、毎年10月下旬ごろに「町文化・産業まつり」の産業部門に位置づけて開催している。
 開会式では、実行委員長を務める神田謙一町長が「町制70周年を迎えた今年、町内外からたくさんの出店者が集まってくれた。盛りだくさんの内容となっているので、最後まで、住田の秋を満喫していただきたい」とあいさつし、開催を記念するテープカットのあとは餅まき・菓子まきも行われた。
 会場では住田フーズブロイラー生産部会が焼き鳥、ありす畜産が自慢の豚肉を使ったカレーパンやフランク串、泉田畜産が愛情込めて育てた牛から搾った生乳を原料とするジェラート、いわて清流ファームが人気の精肉を販売するなど、住田の自慢の特産品が勢ぞろい。
 このほか、町内外の事業者・団体がそれぞれ趣向を凝らした一品を販売。紫波、平泉、岩泉、たのはたの県内の道の駅も出店し、人気を集めた。
 会場内では郷土芸能、音楽ステージ、住田高生徒や地元小学生によるダンス披露、丸太切り大会、木工教室などが催され、役場内には食生活改善推進協議会による野菜摂取量測定などの健康づくりコーナーも設けられた。終日降雨に見舞われたが、子どもから大人まで幅広い世代が来場し、多彩な催しを満喫していた。
 まつり終盤には早瀬さんがステージに登場。今年でデビュー45周年を迎えた早瀬さんは聴衆に感謝を伝えながら、1月にリリースした『愚恋歌』などを熱唱した。客席からは雨音を吹き飛ばすような拍手が送られ、熱気に包まれた。
 同日は役場庁舎内で文化・産業まつり舞台部門「芸能まつり」も開かれ、町内の各団体が演奏や芸能を披露し、住田の芸術も発信した。