未来へつなぐ〝財産〟に 住田で気仙地区植樹祭 カラマツの苗木植える(別写真あり)
令和7年11月1日付 7面
気仙地方林業振興協議会(会長・神田謙一住田町長)と住田町林業振興協議会(会長・同町長)による令和7年度気仙地区植樹祭は10月31日、同町世田米子飼沢地内で開かれた。気仙3市町や県などから関係者が参加し、カラマツの苗木100本を植樹。将来、たくましく育ったカラマツたちが次世代の〝財産〟となるよう、順調な成育に願いを込めた。(清水辰彦)
戦後に植栽された人工林が本格的な利用期を迎え、近年は皆伐が増加しているが、一方で再造林に取り組む森林所有者が減少しており、貴重な森林資源が将来的に枯渇してしまうことが懸念されている。
こうした状況の中、植樹祭は、気仙の林業関係者が一体となって植樹活動を行うことで、再造林などの森林整備を推進し、地域の恵まれた森林資源を次世代に引き継いでいく機運を高めようと、3市町持ち回りで開催している。
この日は、三陸中部森林管理署や県、住田町、大船渡市、陸前高田市、気仙地方森林組合、陸前高田市森林組合、民間事業者合わせて約40人が出席。
開会式では、神田町長が「当町では長年、スギやカラマツをはじめ生産地として森林林業活性化に取り組んでいる。森林は生産のみならず、国土保全、温暖化防止など多くの重要な機能を担っている」と森林の重要性に触れたうえで、「再造林に取り組む所有者が減少している。先人たちが育てた森林資源を次の世代に引き継ぐのは、私たちの責務。森林の重要性を認識し、連携して持続可能な森林づくりを進める契機になれば」と呼びかけた。
来賓の佐々木春一町議会議長は、今夏の少雨による水不足に触れ「皆さんが育ててきた森林があるおかげで気仙川に水が注ぎ、農作物を育てることができた。この植樹祭を契機に、森づくりを考え、今後の森林経営、森林行政を進めていきたい」とあいさつした。
続いて、神田町長、気仙地方森林組合の古内文人組合長、陸前高田市森林組合の菅野賀一組合長が記念の標柱に土をかぶせた。
このあと、出席者は植樹場所に移動。今回、県が町有地を借り受けて造林を行っていた場所のうちおよそ1㌃で、35㌢ほどの高さのカラマツを1本ずつ丁寧に植えていった。
植えられたカラマツは、40年~50年後には建物などの材料として供給されていく。
会場周辺にある50年以上生きた木々は紅葉に染まっており、出席者たちは、苗木が周囲の木々のように、次世代へと託す財産としてたくましく育っていくことを願った。






