クマ目撃相次ぎ住民不安 滝の里町内会館周辺で 市「朝晩の外出控えて」
令和7年11月5日付 7面
陸前高田市竹駒町字滝の里の滝の里町内会館周辺で1日から4日にかけて、クマの目撃が相次いだ。4日午後5時現在、目立った物的被害、人的被害はないが、付近の住民からは「人を襲わないか心配」「家に入られたら怖い」との声が聞かれた。市はわなを設置し、警察などは巡回して警戒を強めている。市は「近くの住民は朝晩の外出を可能な限り控えてほしい」と呼びかける。(高橋 信)
同会館は、同町滝の里の国道340号沿いのコンビニエンスストアやドラッグストアから北側1㌔ほどにあり、周辺には民家が立ち並ぶ。
目撃情報は1日午前7時30分ごろから市に寄せられ、以降、住民のほか、見回りに当たっている警察や市鳥獣被害対策実施隊などの関係者が見つけるたびに、防災行政無線やSNSで注意喚起している。
市によると、同日から2日にかけて目撃されたクマは成獣1頭。同会館から数十㍍離れた場所でクルミの木の実を食べていた姿が確認され、すぐそばのやぶから出入りするなど周辺に居座っていたという。
3日は、クルミの木とは別の場所にある同会館そばに出没し、柿の木の実を食べていたとみられる。4日朝は同会館の北側約100㍍の住宅地に現れた。「1、2日のクマよりも小さい」との情報もあり、連日出没しているクマが同一の個体かどうかは不明だ。
市は箱わな1基を設置し、追い払うため爆竹を鳴らすなどしている。警察や同実施隊は一帯で巡回を続けている。竹駒小と高田第一中は、竹駒町内に住む児童・生徒の保護者に、車での送迎を求めている。
1件目の目撃者である滝の里在住の50代男性は「大きくて驚いた。通学路になっており、平時は人がよく通るので、被害が出ないことを願うだけ。家に入られたら怖い」と不安を募らせる。
同会館そばに住む村上きよさん(77)は3日昼ごろ、自宅近くで車での移動中にクマの姿を確認。「家に柿の木があり、切ろうと思ったが、大木のためできなかった。県内で人的被害が多く出ており、人を襲わないか心配」と話した。
市内では4日、米崎町佐野地内でもクマが目撃された。被害はない。
市農林水産部の細谷勇次部長は「クマは朝と夕方の薄暗い時間帯は特に活動的になる。目撃場所のそばは危険なため、朝晩の外出を可能な限り控えてほしい。目撃した場合は市農林課に連絡を」と注意を促す。
問い合わせは、農林課林政係(℡54・2111内線474)へ。
盛町でも成獣目撃
被害なし
4日午前5時50分ごろ、大船渡市盛町字下舘下地内でクマの成獣1頭の目撃情報があった。被害は確認されていない。
市によると、市防災センターの西側約300㍍の住宅地で、体長約1㍍の成獣1頭を目撃した住民が警察へ通報した。クマはその後、南西の山林へ立ち去った。






